天童市を含めた村山地方では、朝から濃い霧に包まれました。時間とともに一時は晴れわたりましたが、午後になると再び霧に包まれ、夜には視界100メートルほどの濃い霧に包まれてしまいました。この時期、出勤時に霧が出ることはありますが、一日中霧に包まれることは珍しいような?
天童芳賀タウンでは、交差点からイオンモール天童の建物が見えないほどの濃い霧に包まれ、速度を落として走る車がありました。
天童芳賀タウンでは、イオンモール天童の建物が見えないほどに[撮影:平成28年12月21日午後9時30分頃]
21日の県内は最低気温が平年より高めだったものの、湿度が高いことから多くの所で濃霧に包まれた。平地では視界を遮るようなもやが立ち込めた一方、霧の上は快晴で山形市の西蔵王からは雲海が広がった。
山形地方気象台によると、同日朝の山形市の最低気温は平年より4.8度高い3.5度。冬場の霧は放射冷却現象で冷え込んだ場合に発生しやすいが、今回は、前日に降った小雨の影響で大気中に水蒸気が残り、比較的高い気温でも霧が発生したという。
霧は日中に一時薄れたが、気温が下がった夕方から再び発生し、夜には山形市中心部の視程(水平方向で見通せる距離)が100メートルと、離れた信号が見えないほどの濃霧に。一方、西蔵王公園展望広場からは街灯やネオンの光を吸い込んだ幻想的な雲海が広がった。
山形空港発着の日本航空とフジドリームエアラインズ(FDA)の定期便は21日、同空港周辺の濃霧のため、欠航や遅れなどが相次いだ。計9便で合わせて329人に影響が出た。
日本航空の定期便は、伊丹発山形行き2237便(午後4時20分発)と折り返しの山形発伊丹行2238便(同6時5分発)、羽田発山形行き179便(同5時半発)と折り返しの山形発羽田行き178便(同7時発)が欠航。伊丹発山形行き2235便(同1時10分発)は到着を仙台空港に変更し、機材繰りがつかなくなった山形発伊丹行き2236便(同2時55分発)は欠航になった。伊丹発山形行き2233便(午前7時5分発)は1時間4分遅れで到着した。
FDAは名古屋発山形行き385便(午後2時55分発)が引き返し、同じ機体を使用する山形発名古屋行き386便(同4時半発)は欠航になった。
[山形新聞]街の色吸い込まれ 県内で濃霧 雲海広がる
[山形新聞]濃霧で9便欠航や遅れ 山形空港発着
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