天童市西部の寺津地域で、地域のみなさんを「先生」にした干し柿づくりが天童市立寺津小学校で行われました。これは、「地域の伝統文化を次の世代に伝える」「地域における異世代交流を図る」という趣旨で寺津地域づくり委員会と寺津小学校の共催事業として行われていて、平成19年から始まり今年で11回目になる恒例行事です。
地域のおじいちゃん・おばあちゃんなど合計14名が「先生」になり、子どもたちに包丁の使い方や紐への吊るし方などを手取り足取り教えながら、一緒になって干し柿をつくりました。
柿の収穫のために、区長さんなど計12名の有志が集まりました
ご提供いただいた柿のうち、1つは玄関先にある柿の木から収穫しました
枝のせん定作業を兼ねて、枝から柿を切り落とします
もう1つは、畑に植えてある柿の木から収穫しました
コンテナに柿を集める有志の皆さん
コンテナ一杯の柿の実。およそ1300個の柿を用意しました。
干し柿づくりに協力してくださる、計14名の地域の「先生」の皆さん
下級生に包丁の使い方を教える上級生
ダイバーシティメディア、山形放送、TUY(テレビユー山形)、さくらんぼテレビ、山形新聞が取材に訪問
児童と一緒に皮むきする地域の「先生」
児童の皮むきの様子を眺める地域の「先生」
児童と一緒に皮むきする地域の「先生」
児童の手を取り包丁の使い方を教える「先生」
身振り手振りで教える地域の「先生」
児童と楽しく話をしながら作業を進めます
包丁の使い方に慣れていない低学年の児童には、手取り足取りで一緒に作業をします
体育館にブルーシートを敷いて、グループごとに分かれて干し柿をつくりました
むいた皮の長さを競う姿もありました
「紐へ括り付けるには一度ねじってつけるんだよ」とコツを教える様子
オレンジ色の柿の玉すだれができあがりました。1か月後には干し柿が完成します。
天童市寺津小(熊沢晃佳校長)で2日、全校児童77人が地域の先生と一緒に干し柿作りを体験した。
この日収穫されたばかりの柿約1300個が体育館に届けられた。先生を務めるのは地元のお年寄りや主婦ら14人。1〜6年生が13班に分かれて、皮をむいたり、ひもにくくったりする作業に入った。先生は手本を見せながら「包丁ではなく柿を回してむく」と指導し、修学旅行の思い出を聞くなど会話も弾んだ。
寺津地域づくり委員会が始めて11年目。児童は上級生になるに従い、包丁さばきが上達する。4年瀬野祐有さん(9)は「切り口を入れるのが難しいけど、手を切ったことはないの」と話した。
終業式の頃に食べ時を迎えるといい、「冬休みのおみやげ」を受け取った児童は、一部を地域の先生宅にお礼を兼ねて持参する。
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