［山形新聞］楽天ジュニアに県内小６の３選手　個性生かし頂点狙う

　プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスのジュニアチームのメンバーに、村山地方のスポーツ少年団で活躍する小学６年生３人が選ばれた。３人はプロ野球12球団のジュニアチームが対戦するNPB12球団ジュニアトーナメント（27〜29日、札幌ドーム）出場を前に連日練習に励んでいる。

27〜29日　12球団大会へ練習に熱

　３人は尾花沢小の井上雄斗君(12)＝尾小ボーイズ所属、投手・内野手、天童市蔵増小の高橋楓真君(12)＝天童北部レッドジャイアンツ所属、内野手、天童市成生小の武田陸玖君(12)＝成生ファイヤードラゴンズ所属、投手・外野手。県セレクション、最終セレクションなどを経て全16人の中に選ばれた。

　井上君は３年生から野球を始めた。身長170センチの長身を生かしたスピードボールが特長の右腕。100メートル13秒台と足も速い。今年のスポーツ少年団軟式野球交流大会県大会で準優勝した。

　３歳上の兄の影響などで１年生から野球を始めたという高橋君は、身長165センチ、体重77キロという恵まれた体格を生かした力強い打撃力が強みだ。スポ少では投手と捕手、楽天では三塁手を担う。

　１年生から始めた武田君は身長151センチ、体重47キロと小柄だが、打撃、守備ともに優れた万能タイプ。投げては速球でコースを突くピッチングが持ち味だ。左翼手、右翼手なども手堅くこなす。

　楽天ジュニアへの県内からの選抜は2年ぶり。いずれも将来の夢はプロ野球選手という３人は「強肩強打の他県選手に刺激を受けている」とし、「メンバーに残れなかった人の分まで頑張り頂点を目指す」と意気込む。所属スポ少での練習のほか、10月からは隔週でジュニアの合宿練習に参加し、楽天ジュニアの11年ぶり２度目の優勝を狙う。