コメ農家が、県内外の稲作の現状について理解を深める「むらやま米フォーラム」が、天童温泉 舞鶴荘で開催されました。このイベントは毎年2月に開催されているもので、今年は平成30年から本格的に生産が始まる新品種「雪若丸(ゆきわかまる)」を取り巻く環境などについて、関係者から説明を受けました。
村山地域の水稲農家を対象にした「むらやま米フォーラム」が1日、天童市の舞鶴荘で開かれ、米政策の転換に伴う、県外産地のブランド化戦略の動向や、今秋デビューする県産米新品種「結若丸」の品種特性などについて理解を深めた。
全農パールライス東日本事業本部の服部康行仕入企画部長が講演し、米政策の動向や全国各産地の状況を紹介。本県「つや姫」など高級ブランド米の2016年の生産量は17万トンになったと説明し「17年産はさらに2万トン増加し、5年後には16年産の倍近くまで増える」との見通しを示した。
「つや姫」「雪若丸」ともに食味試験では高評価を得ていると強調。政府主導の生産調整(減反)廃止によって想定される状況として「流通量が増えれば価格は暴落する。今後も生産量の目標を守る必要があり、コメも野菜相場のように価格が乱高下することも考えられる」と指摘した。
「雪若丸」と昨年デビューの新潟県の新品種「新之助」、茨城県の新品種「ふくまる」も試食し、生産者は「新之助と雪若丸は五分の出来」「新之助も食味は良い」などと話していた。つや姫と雪若丸の栽培管理や品質特性に関する研修も行った。村山地区全域から約300人が参加した。
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