6月30日から始まる「おくのほそ道 天童紅花まつり」を前に、山形県が天童市を含めた7市町(山形市、寒河江市、天童市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町)で申請していた「山寺が支えた紅花文化」が、日本遺産に認定されました。
平成30年度日本遺産認定発表及び認定証交付式は、東京ステーションホテルの鳳凰で午前11時から行われ、山形県の廣瀬渉(ひろせ わたる)教育長が出席し、認定証を受け取りました。
文化庁が進める地域の歴史的魅力とストーリーを認定する「日本遺産」に、「山寺が支えた紅花文化」が認定されました。
日本遺産は、地域の歴史的魅力や伝統などにまつわる物語性を認定し、地域活性化を図ろうと2015年に始まったものです。きょうは新たに全国の13件が日本遺産に認定されました。
山形県が申請していた「山寺が支えた紅花文化」も認定され、県の廣瀬渉(ひろせ わたる)教育長が認定証を受け取りました。県内では2016年の「出羽三山」、2017年の「北前船文化」と「サムライゆかりのシルク」に続いて4件目、村山地方では初の認定です。
県によりますと「山寺が支えた紅花文化」は、山寺を開いた慈覚大師が中国から紅花を持ち込んだという説をきっかけに、村山地方で紅花文化が発達し、舟運文化で多くの富を生んだというストーリーが認定されたものです。
関係する自治体は山形市、寒河江市、天童市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町の、7つの市と町です。きょうの日本遺産認定を受けて、吉村知事は「認定を契機に、地域に誇りと愛着を育むとともに、交流人口の拡大、観光振興や地域の活性化につなげてまいりたい」とコメントしています。
認定されると、初年度で平均4000万円ほどの補助金が交付され、今後、関係自治体で組織する協議会を立ち上げ、補助金を使用した観光地や施設の整備、誘客のためのPR事業などを行っていくということです。今回の認定をどう地域活性化につなげるか、期待がかかります。
文化庁が認定する今年度の「日本遺産」に、県と山形市などが申請していた「山寺が支えた紅花文化」が選ばれました。
「日本遺産」は、地域の歴史的魅力や特色ある遺産を文化庁が認定することで、国内外に発信して認知度を高め、地域の活性化につなげようと3年前に創設されました。これまで全国で54件認定されていて、今年度、新たに13件が選ばれました。
このうち、県関係では、県と山形市や寒河江市、河北町など7つの市と町が申請していた「山寺が支えた紅花文化」が認定されました。山寺から始まった紅花栽培と紅花交易が、莫大な富と豊かな文化をもたらし、上方文化とのつながりを示す雛人形や舞楽などが、今なお受け継がれているなどと評価されました。これで県内で認定された日本遺産は、「出羽三山」と酒田市の「北前船」、鶴岡市の「サムライゆかりのシルク」に続いて4件目です。
今回の認定について、吉村知事は「山寺と紅花が関わりを持ちながら、現代にもいきつぐ歴史や文化が高い評価を得た。多くの人に訪れてもらって、実感してほしい。」とコメントしています。
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