将棋の普及のために天童商工会議所が考案した「66将棋(ろくろくしょうぎ)」の初大会が、7月31日に天童商工会議所で開かれました。商店街対抗で行われた今回は、天童市商工観光課や創学館高校の囲碁将棋部なども参加し、斬新な独特のルールを初めて体験しました。
通常の将棋よりもタテヨコ3マスずつ少ない、6マスの盤上で対局する「66将棋(ろくろくしょうぎ)」の初めての大会が天童市で開かれました。
「66将棋」は、将棋を手軽に楽しんでほしいと天童商工会議所が考案しました。使うのは、6枚の歩と、金や銀1枚ずつの12枚で、「歩」以外の2列目は自由な配置でいいという斬新なルールで、短い時間で決着が付くのが特徴です。
商店街対抗戦と銘打って行われた団体戦には9チームが参加し、初めてのルールに戸惑いながら新しい将棋を楽しんでいました。
天童商工会議所では、観光資源としても「66将棋」に期待していて、駒と盤のセットの商品化や「将棋カレー(こまかれー)」といった“勝負めし”などの開発を進め、将棋の普及を図る方針です。
新しいルールの将棋が開発されました。名付けて「66将棋(ろくろくしょうぎ)」。商業観光振興への活用が期待されています。
タテ・ヨコ6マス、12個の駒で対局が行われる「66将棋」、天童商工会議所が将棋を通して観光PRや地域活性化を図ろうと開発しました。
「66将棋」は2列目の「歩」以外の駒を、1列目に先手後手交互に自由に置いていくのが特徴。飛車角はどちらか1つだけしか使えず、ここから駆け引きが始まります。さらに、短い時間で勝負が決まるので、手軽に楽しむことができます。
きのうは、地元の商店街と創学館高校囲碁将棋部の生徒など、合わせて30人が参加し、団体トーナメント戦が行われました。
また、天童市役所の食堂で、きょうから食べられる勝負めしも登場。駒をかたどったご飯が目を引く「将棋カレー(こまかれー)」です。そして…
天童商工会議所は、今後「66将棋」の対局アプリを開発する予定です。
縦横とも6マスの計36マスの盤上で対局する新ルール「66将棋」の初の大会が31日、天童市の天童商工会議所で開かれた。市内7商店街関係者が普及への可能性、観光ツールになり得るかといった点を頭に入れながら対局を体験した。
将棋を手軽に楽しめるようにと、同商議所が考案した66将棋。早い決着が利点だ。午後6時6分開会としゃれこみ、商店街のほか、解説書作成に協力した創学館高囲碁将棋部、市役所チームも加わり、3人ずつの団体戦で競った。
歩6枚、王、金、銀、桂、香、飛または角の12枚が持ち駒。歩以外は自陣1列目に自由に並べていくルールで、配置の段階から心理戦は始まっている。王将通り商店街の菊地茂光さん(59)は「いい作戦はあるんだろうけど、何しろ初めてなもんで」と戸惑いながら配置を決めていく。
有力とみられた創学館は初戦で敗退。1年吉見元喜さん(15)は「金と銀の置き方を間違えた」と悔しそう。優勝を飾ったニューてんどう商店街の伊藤晴康さん(52)は「相手のミスでたまたま」と強調、見守った長男の天童中部小3年丈晴君(8)は「本将棋ならぼくの方が強い」。
今後普及のポイントについて、グリーンモール天童商店街の蜂谷真嵯彦さん(42)は「すぐ攻防が始まるのが魅力。でも将棋を知らない人にはかえって難しいかも」と話した。
同商議所が進める成長戦略「コマノミクス」の一環。戦略から誕生した将棋(こま)カレー、将棋愛す(アイス)の試食会も行われ、感想を述べ合った。
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[YTS]商業・観光振興に活用 天童で新ルール将棋 誕生
[山形新聞]活路を開け!66将棋 天童・有効活用めざし、まず体験
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