天童市が、JR天童駅東口にエスカレータを設置するための基本計画策定に着手することが分かりました。冬期間の凍結等でタイルが割れてしまい、毎年のように補修工事を行っている階段にエスカレータを設置するだけでなく、通勤通学客の送迎車両で混雑している状況を改善するために抜本的にリニューアルすることも検討されているようです。天童市では今年度中に基本設計を作成し、関係機関と協議を進め、3年後の2021年度に工事を完成したい、としています。
2018年度:基本設計→関係機関と協議
2019年度:関係機関と協議→詳細設計
2020年度:工事着手
2021年度:工事完成
パルテ3階から眺めたJR天童駅東口
自由通路から眺めたJR天童駅東口
天童バスターミナル前から眺めたJR天童駅東口
駅東駐車場から眺めたJR天童駅東口
横断歩道から眺めたJR天童駅東口
エスカレータが設置されるJR天童駅東口
天童市は本年度、JR天童駅東口の改修事業を進めている。エスカレーター設置と駅前広場のリニューアルが柱で、年度内に基本計画を策定する。関係機関との協議を経て、2020年度の工事着手を目指す。21年度には天童の新たな顔に生まれ変わる見通しだ。
天童駅の東口と西口を結ぶ自由通路、駅前広場はJRの施設に思われがちだが、自由通路は市道で、駅前広場とともに市が管理している。1992年の「べにばな国体」に合わせて整備された。老朽化が目立つ階段や広場のタイルは、市が修繕を繰り返しているのが現状という。
高さ約6メートルある階段は高齢者らの負担になっており、エスカレーター設置の要望が出ていた。ロータリーは送迎用の車で渋滞が発生する場合もあり、専用駐車帯を求める声も。市は各施設の機能を改めて検証し、一体的に改造することにした。
現在は東口の平面・横断測量を踏まえ、イメージ案をまとめている段階だ。階段は風雨にさらされている点がネックで、半分をエスカレーターとし、階段部分も含めて屋根で覆う案が検討されている。一方で、山々の眺望をどう確保するかといった問題も浮上してくる。
▽駅前広場の歩行者スペースが広すぎないか▽ロータリーのタクシープールは適当か▽送迎車の駐車スペースをどこに置くか―などさまざまな視点から詰めている。また、階段脇にはエレベーターがあるものの、乗り口が陰になっており、ここにも改善の余地がある。建設課は「ユニバーサルデザインも積極的に採り入れていきたい」とする。
基本計画の策定に合わせ、JRのほかタクシー・バス事業者、ビルテナントなどとの協議を進める。市は19年度に詳細設計、20〜21年度に工事の青写真を描いている。
[山形新聞]天童駅東口エスカレーター設置へ 基本計画策定へ 駅前広場は一新
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