「将棋のまち天童からプロ棋士を」を目標に取り組みを続けている天童市と日本将棋連盟天童支部が、プロ棋士育成教室を開講しました。
「将棋のまち天童からプロ棋士誕生」を目標に掲げるプロ棋士育成教室が11日、天童市の天童将棋交流室で開講し、1期生14人が夢の実現へ向けて歩み出した。
いずれも天童少年少女将棋教室に通う小中学生14人が、プロを目指し申し込んだ。天童市のほか山形、東根、寒河江市に住む教室生も。週2回(水、土曜)の通常教室とは別に、木曜夕方に猛特訓を受ける。水曜教室で指導に当たる仙台市在住の熊坂学五段(41)が講師を務める。
開講式では、山本信治市長から「夢をかなえるスタートの日です」と激励を受け、受講生が1人ずつ紹介された。代表して天童南部小6年阿部夏稀君が「奨励会に入り、プロを目指して頑張る」と決意を語り、熊坂五段は「将棋の世界は厳しく独特。一人一人が自覚を持って、努力を惜しまないで」と呼び掛けた。
式を終えさっそく、対局指導がスタート。最年長の山形六中1年冨田英寿(えいじゅ)さん、明寿(めいじゅ)さんの双子は「藤井聡太七段みたいに努力して強いプロになる」と声をそろえた。幼稚園で将棋を覚えた天童中部小3年安藤匠都(たくと)君は「お父さんにも勝てるようになった」、唯一の女子で山口小に入学したばかりの本間珠莉(しゅり)さんは「斜めに動ける角が好き。女流棋士になりたいの」と目を輝かせた。
プロの登竜門である日本将棋連盟の奨励会には、これまで同教室から2人が入会している。市はエリート養成とともに、夏休みに市立公民館12館で出前教室を開き、裾野拡大にも努める計画だ。
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