山形県天童市の春の風物詩「人間将棋」2日目は、対局前イベントとして杉本昌隆(ふじもと まさたか)八段によるトークショーに「師匠が語る 藤井聡太七段」が開催されました。聞き手は宮宗紫野(みやそう しの)女流二段が務められ、中学生でプロ棋士になった弟子の藤本聡太(ふじもと そうた)七段との出会いや今後について、楽しく話されました。
最年少将棋プロの藤井聡太七段(16)の師匠、杉本昌隆八段(50)のトークショーが21日、天童市の舞鶴山山頂・人間将棋会場で開かれた。記録を塗り替え続ける弟子について「優等生というより熱い勝負師」と語った。
聞き手の宮宗紫野女流二段(30)と一緒に登場して「ようやく(藤井七段と混同して)藤本さんと呼ばれなくなった」と自虐ネタで自己紹介。自身の昇段パーティーを控え「誰の会か分からなくなってしまいそうで、呼ぶかどうか悩んでいます」と笑わせた。
出会いは藤井七段が小学1年で研修会に入会した時。負けると将棋盤を抱え号泣するエピソードを紹介し「極端な負けず嫌いだったが、次の勝負ではけろっとし切り替えが早かった」。快進撃が止まらない弟子の今後について「まだまだ完成されていない。10代は一日ごとに強くなる。周りの棋士は脅威でしょうね」と語った。
天童少年少女教室の会員が150人を数えると聞いて「さすが将棋のまち」と絶賛し、上達のポイントとして「同世代のライバルを持つこと」を挙げた。人間将棋の出演は2回目で「いつか藤井七段と一緒に来たい」と話した。
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