天童市をはじめ県内48の園地で行われたさくらんぼ作柄調査の結果が公表されました。今年のさくらんぼのシーズンは「平年並み」で進んでいることから、記録的に早かった昨年と比べると5〜6日ほど遅くなる見込みで、佐藤錦の収穫最盛期は「6月22日から26日頃」と見込まれています。
青々としたさくらんぼが、これから真っ赤に色づいていきます[撮影:2019年5月25日]
県は、今月24日に実施したさくらんぼ作柄調査の結果を公表しました。作柄・収穫期ともに「平年並み」と見込まれています。
作柄調査は、県内の主要産地48園地で行われました。今年の収穫量は1万3500トン程度と予想しています。開花期にあたる先月下旬の低温などの影響で、去年より700トンほど減ると見込んでいます。また、同じ時期に雨が降ったことで、水分が十分に確保され、作柄は去年に続き「平年並み」、果実の大きさは去年に続き「良好」だとしています。
ところで、このところの高い気温の影響については…
収穫のピークは「平年並み」で、佐藤錦が来月22日から26日ごろ、紅秀峰が来月30日から7月4日ごろ、と見ています。
今季の県産サクランボについて、県さくらんぼ作柄調査委員会は28日、予想収穫量は1万3500トン程度で平年比96%の「平年並み」と発表した。開花期の天候不順の影響で園地によって着果量にばらつきが見られるが、一定量は確保されている。県は高品質生産に向け、着色管理や適期収穫の徹底を呼び掛ける。
県やJAなどで組織する同委員会が今月24日、村山、置賜両地域の12市町にある園地計48カ所で、主力品種「佐藤錦」と県奨励品種「紅秀峰」の着果量と実の肥大状況を調べた。実がなる部分の「花束状短果(かそくじょうたんか)枝(し)」一つ当たりの着果数は1.7で平年値(1.9)を下回った。4月下旬の低温や降雨で受粉を助けるマメコバチやミツバチの活動が鈍ったことなどが要因に挙げられるという。
予想収穫量は過去10年の実績で、最多(2011年1万5600トン)と最少(09年1万2千トン)を除いた8年分で平年収穫量(1万4050トン)を出した上で、着果数や過去の実績などを勘案して算出。平均と比べて「多い」から「少ない」までの5段階評価のうち、今年は上から3番目の「平年並み」(95%以上、105%未満)とした。
収穫のピークは前年と比べ、「佐藤錦」が5、6日程度遅い6月22〜26日、「紅秀峰」が4〜6日程度遅い6月30日〜7月4日ごろの見込みで、いずれも平年並みとなっている。県の担当者は「果実肥大は良好で、高品質生産に向けて指導を徹底する」とし、今後雨よけテントの被覆ビニール掛けなど高所作業が増えることから「安全に十分配慮して作業してもらいたい」と話している。
[YTS] 作柄 収穫期 平年並み 収穫量1万3500トン予想
[山形新聞] 今季の県産サクランボ収穫予想「平年並み」
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