天童温泉に屋台村を整備する計画が、経済産業省の平成31年度「商店街活性化・観光消費創出事業」(第1次公募)に採択されました。これは、天童温泉協同組合、DMC天童温泉、天童ホテルの三者が共同して応募したもので、7月9日付で認められ、事業費の3分の2が補助金として国から支給されます。
屋台村が検討されている場所は、水車生そばの東側・ホテル王将の北側にある天童ホテルの駐車場です。9月に着工し、来年1月の開業を目指す計画です。屋台村を起爆剤にして観光客の増加を図りたいとの思惑ですが、既存飲食店とのすみわけをうまくできるかどうかが、カギになるかもしれません。
天童市の天童温泉街に屋台村を整備する計画が進んでいることが分かった。計画しているのは天童ホテルを中心に天童温泉協同組合、DMC天童温泉らで、同温泉街のにぎわい復活を狙いに早ければ来年1月のオープンを目指している。県内での本格的な屋台村としては山形市七日町の「山形屋台村 ほっとなる横丁」、酒田市中町の「酒田柳小路屋台村 北前横丁」に続く3施設目になる見通し。
場所はホテル王将の道路を挟んだ北側にある天童ホテル第一駐車場を活用、計画では約500平方メートルの敷地に8店舗分の木造平屋を建設する。1店舗当たりの面積はカウンター8席と4人用テーブルを想定した約16平方メートルとし、共用のトイレも整備する。
名称は「天童温泉屋台村 と横丁」で、「と」は天童名産の将棋駒の「歩」が成った時の「と金」に想を得たという。事業費の想定は6000万円。9日に国の「商店街活性化・観光消費創出事業」に認定され、3分の2の助成を受けて9月にも着工する予定。
計画の旗振り役である天童ホテルの押野茂社長は「ピーク時には130万人超だった天童温泉の観光客は現在では70万人まで減少しており、現状を打開するためにも屋台村を起爆剤にしたい」と話している。
県内で地域活性化を狙いに屋台村を整備する動きが広がっている。更地から施設を建設してオープンしたのは2009年の「ほっとなる横丁」と15年の「北前横丁」の2例だが、既存施設を活用して18年には山形市の蔵王温泉に「山形酒のミュージアム&湯けむり屋台 つまみ」、飯豊町萩生に「屋台村いいでら」、今年4月には米沢市中心街に「おしょうしな横丁」がそれぞれオープン、山形市七日町の花小路でも「昭和 花小路屋台村」が出店者を募っている。
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