[山形新聞] お得に宿泊 3県周遊　山形、宮城、福島の旅館組合青年部

　東北中央自動車道の南陽高畠―山形上山間の開通を商機にしようと、山形、宮城、福島3県の旅館ホテル生活衛生同業組合青年部が連携し、宿泊料金を最大5千円割り引くキャンペーンを開始する。3県の青年部がタッグを組むのは初めて。対象は計46施設で宿泊機関は8月1日〜11月末、予約は先に受け付けている。

　4月の開通により3県の県庁所在地をつなぐ高速環状ネットワークが誕生し、交流人口、宿泊旅行の拡大が期待される。企画は、本県青年部の遠藤直人部長（小野川温泉・登府屋旅館社長）が発案し、やまがた観光キャンペーン推進協議会など3県の観光推進団体も連携する。遠藤部長は「移動時間が短くなった分、各地を周遊したり、滞在を楽しんだりという旅の仕方ができる」と可能性を語る。

　キャンペーンは参加施設に予約する際、宿泊料金（1万円以上）に応じて千円〜5千円のクーポンが取得でき、自動的に料金から割り引かれる仕組み。宿泊予約サイト「ｄトラベル」の特集ページから予約できる。参加するのは3県の46施設。このうち本県は最も多く、白布、小野川、赤湯、かみのやま、黒沢、蔵王、天童、肘折、銀山、湯田川、あつみの各温泉の計25旅館・ホテルで利用できる。クーポンは先着順で千円130枚、3千円100枚、5千円40枚を用意しており、割引のための原資は3県の観光推進団体が負担する。

　遠藤部長は「まずは3県連携の実績を作りたい。今回をきっかけに、第2、第3弾と続き、（2021年の）東北デスティネーションキャンペーン(DC)などにもつなげていければ」と展望する。お盆期間なども利用できる。問合せは県旅館ホテル生活衛生同業組合023(622)4891。