山形県天童市の桜の名所・春の風物詩「人間将棋」が行われる舞鶴山を会場に、桜を守り育てる「桜守」の養成講座が開催されました。これは、天童市と「美しい山形・最上川フォーラム」の共催で行われたもので、桜に関わる学校技能員など合わせて23名が参加しました。
天童市は8日、舞鶴山(天童公園)の桜を守り育てる「桜守」の養成講座を現地で開いた。
舞鶴山の桜は約2千本。満開の下で人間将棋が行われる名所だが、樹勢の衰えが目立つ。市民に桜の世話への理解を深めてもらうとともに、基礎知識と手入れ方法を身に付けた人材育成の意味を込めて、美しい山形・最上川フォーラムとの共催で2年目になる。
市民のほか、校庭に桜がある学校技能員など23人が参加した。去年の剪定(せんてい)に続き、今年は施肥がテーマ。樹木医の山田寛爾さんは桜植栽の歴史からひもといた上で、肥料選びについて「日本の気候、風土に合った遅効性の固形が最適」と解説した。
受講者は根元から3歩離れた所に移植べらで深さ30センチの穴を掘り、固形肥料を5個ずつ与えていく実技に取り組み、受講後に桜守認定証を受け取った。舞鶴山でクアオルトのガイドをしている同市山元、佐々木陽二さん(61)は「市民や観光客に桜の樹齢や種類を説明できるよう勉強しに来た」と話した。
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