山形県天童市の造り酒屋・出羽桜酒造の「一路(いちろ)」が、全日空国際線のビジネスクラスで11月末まで提供されています。一路は、世界最大規模のワインコンテスト「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(International Wine Challenge)」で世界一の称号を与えられた日本酒で、出羽桜を代表するお酒の1つです。JR天童駅となり、一般社団法人天童市観光物産協会が運営する天童市観光情報センター(天童市物産センター)でも取り扱っていますので、天童みやげとして、ぜひご利用ください。
天童市物産センターで販売されている出羽桜「一路」
出羽桜酒造(天童市、仲野益美社長)の純米大吟醸酒「出羽桜 一路」が全日空の国際線ビジネスクラス用に採用され、今月末まで搭乗客に振る舞われている。世界一の酒が国内外を飛び回るビジネス客や旅行客を魅了している。
提供路線は日本と欧米、インド、バンコク、シンガポールなどを結ぶ中長距離路線。機上で提供される酒は書類審査、試飲審査を経て選ぶ。今回は日本酒アドバイザーや客室乗務員が機内での味覚の感じ方、食事との相性を基準に選んだ。
「一路」は熟したトロピカルフルーツのような香りと、酒米「山田錦」らしいエレガントなうま味が特徴だ。2008年に世界最大の品評会IWCで、世界一の「チャンピオン・サケ」に輝き、国内外で高く評価される日本酒だ。精米歩合45%、アルコール度数15度。
一般には酒販店などで販売し、希望小売価格は四合瓶(720ミリリットル)3080円。仲野社長は「国際線に採用され、地理的表示(GI)の県産清酒『山形』の認知度も上がる。一路は当社を代表する純米大吟醸。飲むことで酒以外の山形も感じてほしい」と話した。
県内からはこの他、成田・羽田両空港国際線スイートラウンジ用に、加藤嘉八郎酒造(鶴岡市)「大山 純米吟醸 封印酒」が6〜8月に提供された。米鶴酒造(高畠町)「米鶴 盗み吟醸」も12月〜来年2月に採用される。
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