天童温泉「ほほえみの宿 滝の湯」を会場に、慶応大先端生命研科学研究所、日東ベスト、機能性ペプチド研究所、三和油脂株式会社の4者主催による「『第1回機能性食品フォーラムin天童』~オニグルミはスーパーフード~」が開催されました。
県産オニグルミと米油の機能性食材としての可能性を探るフォーラムが30日、天童市の滝の湯で開かれた。研究者ら4人の公園や試食を通して、成分特性や商品開発の取り組みが紹介された。
オニグルミは日本在来の食用クルミで、外国産と区別した呼び名。フォーラムは慶応大先端生命科学研究所(先端研、鶴岡市)と連携して商品開発を進める三和油脂(天童市)、日東ベスト(寒河江市)、機能性ペプチド研究所(東根市)の3者が昨年に続き主催した。三和油脂が普及を目指す米油(米ぬかから抽出する植物油)もテーマ食材に加えた。
業者や消費者など約130人が参加した。先端研の若山正隆 特任講師はオニグルミの特性として「必須アミノ酸が多く、加熱しても成分が安定している」と解説。東北大大学院の北川尚美 教授は聲間歩らの高度活用について、米ぬかから抽出する際、未利用になっているスーパービタミンEやスクワレンなどすべての機能性成分を取り出し、商品化することで大きな価値を創造できると論じた。
講演の合間には、米油とクルミ油を混合したマヨネーズ、クルミパウダーの焼き菓子などの試食が行われ、参加者から「さらっとしている」「香ばしい」といった感想が聞かれた。
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