山形県天童市の天童温泉「天童グランドホテル舞鶴荘」が、新型コロナウイルスの影響による経営不振のため、従業員を解雇したと報道されました。天童温泉では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために5月10日(日)まで一斉休業に入っています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、天童市の温泉旅館「舞鶴荘」が、従業員約50人のうち45人程度を解雇したことが21日、関係者への取材で分かった。山形労働局によると、新型コロナ関連の数十人規模の解雇は県内で初めて。同旅館は営業を休止しているが、再開を目指しており、「従業員がすぐに失業保険の給付を受けられるようにした上で、ホテルを守ろうと考えた」としている。
関係者の話では、解雇されたのは失業給付を受けられない新入社員と役員を除く全従業員で解雇は20日付。新型コロナ感染拡大を受けた宿泊客の激減や、5月10日までの営業自粛などで資金繰りが厳しくなっていたとみられる。
井上英雄支配人は取材に対し「新型コロナが終息したら頑張ろうと(社内で)話し合っている」とし、事業再開後、元従業員の再雇用を目指す考えを示した。帝国データバンクによると、同社は1986(昭和61)年に設立。客室数は85。
天童温泉協同組合に加盟する11の旅館では、4月の宿泊客が全体で前年比5%程度にまで落ち込んでいる。新型コロナ感染拡大は県内宿泊業に甚大な影響を及ぼしている。
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