天童温泉の新たな源泉を掘る工事が始まるのを前に、現地で安全祈願祭が執り行われました。現在3つある源泉は、いずれも管理小屋のようなもののなかにありますが、新しい源泉は「公園」のように整備して、観光客が訪れるスポットにする計画もあるそうです。
天童温泉であすから30年ぶりに源泉の掘削が始まるのを前に、きょう関係者が工事の安全を祈願しました。新たな源泉「第10号源泉」の掘削工事が行われるのは、天童市鎌田の天童荘の土地です。明日からの掘削を前に、きょう温泉協同組合や工事の関係者が集まり、安全祈願祭が行われました。
現在、天童温泉では3つの源泉から旅館などに温泉が供給されていますが、50年前に掘削されもっとも古い「第6号源泉」の老朽化が去年発覚し、それに代わる源泉が必要になっていました。天童温泉での源泉の掘削は30年ぶりで、関係者は工事の安全を祈願していました。
源泉の場所には、温泉に親しめる公園をつくることも計画されていて、さらに魅力的な温泉街にと期待されます。「第10号源泉」からの供給は、来年3月の見込みです。
来年、開湯110周年を迎える天童温泉で、新たな源泉の掘削工事が始まることになり、安全祈願祭が行われました。
天童温泉は、現在3カ所の源泉から各旅館やホテルにお湯を供給していますが、このうち1カ所は50年前から稼働していて、配管設備の老朽化が問題となっていました。地元温泉組合では5年前から新しい源泉の掘削調査を進めていましたが、天童荘敷地内の地下250メートルで源泉が見つかり、明日から掘削工事が始まります。
きょうは安全祈願祭が行われ、市や天童温泉の関係者およそ40人が出席しました。天童温泉は田んぼのなかから掘り当てられたという歴史があり、今回のあたらしい源泉には、この歴史をイメージしたモニュメントを設置するなどして、新たな観光スポットにしたい考えです。
掘削はおよそ30年ぶりで、工事単体の費用は4500万円を見込んでいます。新たな源泉からの供給は、来年3月となる見通しです。
天童市の天童温泉で17日、10号新源泉を掘削するための安全祈願祭が行われた。来年3月ごろには高さ約10メートルのやぐらが組み上がり、同温泉のランドマークができる。
発注する同温泉協同組合や工事関係者ら約40人が出席。神事の後、施主の山口敦史組合理事長が「新源泉が魅力の発信地となって、人が集まる憩いの場にしたい。温泉の恵みに感謝し、温泉客の心と体を温め続けられるよう頑張っていく」とあいさつし、祝辞で山本信治市長が「次の世代につながるようコロナ禍の困難に立ち向かってほしい」と激励した。
10号源泉は老朽化した源泉に代わるもので、市などの協力を得て掘削する。同市鎌田2丁目の天童荘ガーデン・カフェ東側敷地に新築し、温泉街の回遊にもつながるよう整備される。
[SAY] 天童温泉で30年ぶり 新源泉でさらに魅力アップへ
[YTS] 天童温泉 新源泉の掘削へ 新たな観光スポットとしても活用
[山形新聞]天童温泉の憩いの場に 新源泉掘削工事の安全を祈る
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