天童市の春の風物詩「人間将棋」が行われる舞鶴山で整備が進められていた「天童公園もみじ園」の開園式が、4月10日(水)午前10時から現地で行われました。
これまでは、ふもとの親水空間から山頂広場まで登るためには道路を歩いていく必要があり、特に桜まつりの期間中は安全性に課題がありました。また、天童市の木である「もみじ」を鑑賞できる場所がなかったことから、立体回遊式庭園構想に基づき、もみじ園と散策路を整備しました。
散策路の整備にあたっては、舞鶴山の自然環境をできるだけ残すために掘削は行わず、段々畑のような曲輪(くるわ)を生かしてデッキ階段が設置されました。
天童公園もみじ園開園式のテープカット
以前は砂利道だった通路はコンクリート舗装されました
曲輪(くるわ)を利用してデッキ散策路が整備されました
散策路には2基のあずやまが設置されています
将棋駒の形をしたベンチ足には、モミジとサクラがあしらわれています
舞鶴山には、かつて山城だったことが分かる、段々畑のような曲輪(くるわ)が残ってます
デッキ階段の頂上では、満開の桜がお出迎え
デッキ階段から見下ろす、愛宕沼親水空間と天童温泉街
散策路の照明は暗くなると自動的に点灯します。頂上にはライトアップされた満開の桜も。
春は桜、夏は新緑、秋はモミジと、昼夜問わず楽しめそうです
デッキ階段の途中には、モミジの形をした照明もあります
天童市が舞鶴山で進めていた「天童公園もみじ園」の整備が完了し、14日に開園した。デッキ階段・スロープを設置して山頂と地上の親水空間をつなぎ、手軽に散策や紅葉鑑賞ができる新たな観光スポットが誕生した。
同園は市の木「もみじ」が約400本植栽され、散策路は全長250メートル、高低差は52メートルある。全長180メートルのデッキ階段・スロープとあずまや2棟、ライトアップのための照明設備88基、案内サイン5基が設けられた。掘削をせず、曲輪(くるわ)など山城後の歴史的地形を保って、立体的な回遊空間を生み出した。春の花見や人間将棋会場への移動、秋の紅葉鑑賞などにおける歩行者の安全性も確保する。
開園式が同日行われ、関係者約30人が出席した。山本信治市長が「花笠音頭の『もみじの天童』にふさわしい新たな名所になると期待し、憩いの場として多くの人を迎えたい」とあいさつし、観光関係者らとテープカット。つばさのもり愛宕保育園(同市)の園児が、ダンスを披露して花を添えた。
事業は2018年度から始まり昨年度に終了。事業費は2億9609万円。
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