天童温泉「桜桃の花 湯坊いちらく」が運営するビール醸造所「天童ブルワリー」が、山形県産のさくらんぼ「佐藤錦」(さとうにしき)を使ったフルーツビール「天使のさくらんぼ」を発売しました。
「天使のさくらんぼ」と「蕎麦ドライ」(出典:天童ブルワリーWebサイト)
ビール醸造所「天童ブルワリー」を運営する旅館業の一楽荘(天童市)は、本県産サクランボの佐藤錦を使ったビール「天使のさくらんぼ」を発売した。甘酸っぱくフルーティーな味わいにし、プレミアム感たっぷりの商品に仕上がった。
一楽荘は天童温泉で旅館「いちらく」を運営している。「湯上がりに、一杯」をコンセプトに1999年6月、敷地内に天童ブルワリーを開設。本県の名産品を使ったビールを醸造している。全国的に珍しい温泉旅館直営で、貯蔵工程で低温熟成し下面発酵させるラガー製法を採用している。
近年は旅館内での飲用に醸造してきたが、新型コロナウイルス禍による観光需要の低迷を受け昨年4月、10年ぶりに瓶詰めを再開。ネットショップ(https://tendobrewery.base.shop/)で販売も始めた。
天使のさくらんぼは今まで製造してきたサクランボビールを改良し、女性にも飲みやすい味わいに。フルーツビールとしては高い麦芽比率を誇り、ビール本来のおいしさも備えた。アルコール分は5%。330ミリリットル入りで880円。
併せて定番商品の「蕎麦ドライ(そば)」(770円)と共にラベルを一新。天童の語源とされる「天から童が舞い降りた里」の様子をデザインし、舞鶴山も描いた。
今後タンクを増設し、醸造量を増やす。佐藤太一専務は「飲みやすくおいしいビールに仕上がった」とPRする。いちらくやネットショップ、周辺の道の駅で扱う。旅館宿泊者はオールインクルーシブ(宿泊料金に滞在中の飲食、施設利用など全ての代金が含まれる)プランなら飲み放題。問い合わせはいちらく023(654)3311。
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