天童市は、新しい工業団地を市南部の荒谷(あらや)地区に整備する方針を固めました。西側を東長岡工業団地、南側を王将工業団地に接するエリアで、現在は果樹畑が多くを占めています。荒谷地区が選ばれた理由は、アクセス面や地盤の固さなどの諸条件が候補地と比べ優位性が高いためです。天童市では、2026年度(令和8年度)の分譲開始を見込んで事業を進めます。
天童市は21日、市内南部の荒谷地区を開発適地として選定した新工業団地の詳細について公表した。場所は東長岡、王将の両工業団地に隣接する、果樹農地の広がるエリア。国道13号や高速道路へのアクセスが良いほか、周辺に住宅地がないため生活環境への影響が少なく、地盤が固く造成しやすい点などを評価した。
市は本年度、新工業団地開発の基本構想策定と適地選定を行った。20~25ヘクタール程度の用地が確保できることや交通アクセスといった条件を基に1次で9カ所、2次で5カ所に絞り込んだ。山口、荒谷、高擶、小関、古井戸の各地区を、企業ニーズ、整備の容易性を踏まえた計36項目で点数評価し、荒谷が最も高かった。
同市の既存の工業団地8カ所のうち、7カ所は既に分譲完了しており、2020年度に分譲を始めた山口西が残り1区画(分譲率92.2%)となっている。新工業団地は広さ約21.1ヘクタールで、26年度の分譲開始を見込む。
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