冬型の気圧配置の影響で10月6日は全県で強い風が吹き、屋根が飛ぶなどの被害がありました。天童市内では、収穫間際の特産品ラ・フランスが落下する被害が発生し、園地によっては半分以上が落ちてしまいました。今年のラ・フランスは、春先に霜の被害があって着果量が少なくなり、夏場の猛暑で実が焼けたり雨が降らないために実が大きくならなかったりと厳しい年になっていましたが、これに追い打ちをかける天災が起きてしまいました。例年の8割程度の収量になると見込まれていましたが、さらに2割程度、収量が減ってしまうようです。
きのう吹いた強い風の影響で、県内では収穫を目前にしたラ・フランスの落果被害が確認されています。きのう県内では西寄りの非常に強い風が吹き、最大瞬間風速は酒田で26.4メートル、山形で13.4メートルを観測しました。この風の影響で、天童市の果樹農家、奥山義美(おくやま よしみ)さんの畑では、今月12日から収穫を始める予定のラ・フランスのうち、およそ100個が枝から落下しました。同様のラ・フランスの落果被害は近隣の果樹園でも複数確認されていて、奥山さんによりますと、処分するしかないということです。
きのう県内の広い範囲で風が強く吹いた影響で、収穫目前のラ・フランスに落果被害が確認されています。天童市のこちらの園地では、きのうの強風により半数近くのラ・フランスが落下しました。各JAによりますと、天童市や東根市、寒河江市などで被害が確認されていて、園地によってばらつきがあるものの、全体の1割から2割ほどが落下したということです。ラ・フランスは今月27日の販売開始基準日に合わせて、12日から収穫が始まる予定でした。
JAなどでは、ジュースなど加工品としての受け入れを予定しています。
県内で6日に起きた強風の影響で、天童市や大江町で収穫間近のラ・フランスの落果が確認されたことが7日、JAなどへの取材で分かった。JAてんどうやJAさがえ西村山管内では、収穫見込みのうち、1割強が被害に遭ったとみられる。
約30アールの園地で約8トンの収量を予定した渡辺利幸さん(64)=大江町本郷丁=のラ・フランスは、約2割が落果した。「6日午後に園地に行ったら一面に落ちていてあぜんとした。30年の栽培経験で最悪の被害だ。せめて残った実を無事に収穫したい」と話した。同町を含むJAさがえ西村山管内では計約100トンの落果が確認された。
6日の最大瞬間風速は、大江町左沢で0月の観測史上1位となる22メートルを記録したほか、東根17.5メートル、山形13.4メートルなどとなった。
今季の収穫の始期について、主産地のJAや自治体、市場関係者などでつくる県「ラ・フランス」振興協議会は、今月12日ごろと見込んでいる。
最初は深刻な農業被害のニュースです。県内では、今月5日からおとといにかけて荒れた天気となりました。今月27日に販売が始まるラ・フランスも、収穫を目前に落果被害が確認されています。
こちらは、おととい取材した天童市内の園地。こちらでは、半数以上の実が落ち、枝に残っている方が少ない状況です。各JAによりますと、今月6日に吹いた強い風の影響で、天童市や東根市、寒河江市や大江町などで落果被害が確認されていて、全体で1割から2割が被害にあったとみられています。ラ・フランスは今月12日ごろから一斉に収穫が始まる予定でした。
こうしたなか、各JAは落果被害のあったラ・フランスについて、加工用としての受け入れを決定。JAてんどうはきょう集荷を始め、朝からひっきりなしに農家が訪れました。
JAてんどうでは、きょうから3日間集荷を行う予定で、落果被害は100トンにのぼると見込んでいます。
県では、霜と暑さの影響から今年の予想収量を平年と比べ79%としていましたが、さらなる落ち込みも懸念されます。
さくらんぼテレビ(SAY):きのうの強風で被害 収穫間近のラ・フランス落下
山形テレビ(YTS):昨日の強風の影響 ラ・フランス落果被害
山形新聞:6日の強風の影響 ラ・フランス落果 天童や大江で被害
山形テレビ(YTS):収穫目前 ラ・フランス落果被害
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