天童市の2024年度(令和6年度)当初予算案の内示が2月16日に行われました。荒谷公民館の改築や(仮称)天童南スマートインターチェンジの工事などハード整備の影響などで、天童市として史上初の300億円台の予算になりました。ソフト面では、中学生の学校給食費無償化や将棋の小学生将棋名人戦の東西大会と決勝大会を毎年開催してもらうための負担金などが計上されています。
当初予算案を審議する天童市議会3月定例会は、2月29日から開会されます。
天童市は16日、2024年度当初予算案を市議会に内示した。一般会計の総額は23年度当初比8%増の300億1千万円で過去最大となり、初めて300億円の大台に乗る。荒谷公民館の改築や(仮称)天童南スマートインターチェンジ(IC)の整備などに伴い、投資的経費が大幅に増えたことが主な要因。第3子以降を対象としてきた学校給食費の無償化を全中学生に拡大するなど、子育て支援のさらなる充実を図る。
歳入は、国の経済対策による定額減税を考慮し、市税が1.4%減の84億4519万円を見込んだ。地方交付税は国が示した地方財政計画などを踏まえ7.1%増の45億円、寄付金はふるさと応援寄付金などを計上し同額の31億5千万円とした。
歳出は義務的経費が児童手当の拡充などにより1.7%増の129億1903万円。投資的経費は70.5%増の35億2557万円とした。24年度末の市債残高は2.8%減の206億3216万円を見込んだ。歳入に対する借金返済額の割合を示す実質公債費比率は4.6%で0.2ポイント改善する見通し。
主な事業として、中学生の学校給食費無償化に9912万円、幼稚園から認定こども園への移行を計画している事業者への建設費支援に3億1954万円、不登校傾向にある児童に多様な学びの場を確保するための別室学習支援員配置に798万円を盛り込んだ。小学生将棋名人戦の東西大会と決勝大会を来年以降、同市で継続開催してもらうための誘致費として500万円も計上した。
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