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天童のニュース(令和6年12月2日)
(最終更新:2024年12月11日)

2024年12月2日(月) 天童市長選、新関茂氏が初当選

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 任期満了に伴う天童市長選挙が12月1日(日)投開票で行われ、前・副市長の新関茂(にいぜき しげる)氏が初当選を果たしました。新関氏は山本信治(やまもと しんじ)天童市長を市職員として、副市長として支えてきており、有権者は山本市政を継承する路線を選択したことになります。山本市長の任期は12月25日までで、翌26日に新関新市長が初登庁することになります。

天童市長に新関氏 笹原氏との一騎打ち制す

 任期満了に伴う天童市長選は1日、投票が行われ、即日開票の結果、新人で前副市長の新関茂氏(67)=久野本=が、同じく新人で前市議の笹原隆義氏(43)=東芳賀2丁目=との一騎打ちを制し、初当選を果たした。同市長選の選挙戦は2008年以来、16年ぶり。投票率は53.14%で、08年(67.94%)を14.8ポイント下回った。

 新関氏は、自民党県連と国民民主党県連、市職員労働組合の推薦を得た。山本信治市長や地元の県議2人、市議18人などが支援し、組織戦を展開した。市役所勤務44年の経験をアピール。山本市政の継続を訴え、ほぼ全域で優位に戦いを進めた。

 笹原氏は、特定の政党や団体の支援を受けず、同級生や市議時代からの後援者の応援を得て、草の根運動を展開。市政刷新を掲げ、地元長岡地区などを中心に支持を得たが、他地区への浸透に苦しんだ。

 新関氏は当選の一報を受け、後援会事務所で支援者を前に「天童市の夢ある未来のために、仕事で市民の皆さんに恩返ししていきたい」と決意を述べた。

◇天童市長選の当選者
新関 茂(にいぜき しげる)67 無新
(1)無職(2)岩手大(3)市文化スポ振興事業団代表理事。副市長。当1
((1)職業(2)最終学歴(3)主な経歴、当選回数)

開票結果(選管最終)
当 新関 茂 無新 15,479
笹原隆義 無新 11,001

(山形新聞2024年12月2日 第1面より)

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新関氏の経験 評価 有権者、現路線継続を選択

 1日に投開票が行われた天童市長選は、前副市長の新関茂氏(67)=久野本=が、前市議の笹原隆義氏(43)=東芳賀2丁目=との新人同士の一騎打ちを制し、初当選した。笹原氏は市政刷新を求める票を集めたものの、有権者は現職山本信治市長を副市長として10年間支えた新関氏の経験を評価し、現路線の継続を選んだと言える。

 新関氏は、4期16年務めた山本市長の退任表明を受け、出馬の意思を示した。自民党県連と国民民主党県連、市職労働組合の推薦に加え、山本市長や地元県議、大半の市議が支援に回り、分厚い組織体制を組んだ。当初は動きが緩慢だったが、相手候補の追い上げに警戒感を強めて陣営内を引き締め、支援先への働きかけなどを活発化した。国や県とのつながりをアピールし、市政継承を望む有権者の支持を取り込んだ。

 笹原氏は、2015年の市議選での初当選から3回連続トップで、6月下旬に立候補の意向を表明した。特定の政党や団体の応援を受けず、草の根戦術を展開した。若さと刷新冠を打ち出すことで、若い世代の支持を一定程度取りつけたが、運動は広がりを欠き、浸透し切れなかった。

 08年以来、16年ぶりとなった選挙戦は、2人の主張に明確な差異がなく、政策論争は活発化せずに盛り上がりを欠いた。

 市は(東洋経済新報社による)「住みよさランキング」や財政運営状況で県内トップクラスに位置する。ただ、ここ数年は人口の減少幅が大きく、来年には6万人を割り込む可能性がある。市は来年度予算編成作業を控える。持続可能な発展に向け、将来ビジョンをどう描き、市民に何を提示するのか。新関氏の手腕と実行力が試される。

(山形新聞2024年12月2日 第2面より)

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新関氏「仕事で恩返し」誓う

 「全力疾走」のスローガンが躍るのぼりが掲げられた東本町1丁目の事務所で、支援者約100人が開票作業を見守った。午後11時過ぎに当選の一報が流れると、支援者からは「おおー」「やったー」の喜びの声が沸き上がった。新関茂氏は一人一人と握手を交わし、万歳三唱で喜びをかみしめた。

 妻容子さんらとともに、新関氏は選挙期間中の応援に感謝した上で、「市民の安全・安心を守る覚悟で職務に励み、仕事で皆さんに恩返しをしたい」と誓い、深々と頭を下げた。

(山形新聞2024年12月2日 第2面より)

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新スタ負担 早めに周知 天童市長選 初当選の新関氏に聞く

予約制乗り合いタクシー抜本改革取り組む

 天童市長選で初当選した前副市長の新関茂氏(67)は2日、山形新聞社のインタビューに応じ、同市が建設予定地となっているサッカー・J2モンテディオ山形の新スタジアムに関し、「周辺整備の方向性や自治体負担の在り方などについて、早い段階で市民に現状を知らせたい」と語った。子育て世代だけでなく、高齢者も住みやすいまちを目指し、予約制乗り合いタクシーの抜本改革に取り組む考えも示した。

 ―市長選としては16年ぶりの選挙戦となったが、投票率は53.14%と低調だった。この結果をどう受け止めているか。

 「市民の市政に対する関心の低さが背景にあり、政策論争が活発化しなかったことが原因と考える。私自身の知名度不足も痛感している。市政に関心を持ち、共にまちづくりを進めてもらうためにも、今以上に市民との意見交換の場を設ける必要がある」

 ―来年には人口が6万人台を割り込む可能性がある。今後のまちづくりをどのように考えるか。

 「市人口ビジョンは2060年に5万7千人以上を維持するとの目標を掲げている。人口減少は、国全体で取り組まなければならない問題であり、首長は地方の現状を熟知する立場だ。国や県とのつながりを生かし、『もの言う市長』としてしっかりと提言したい。モンテディオ山形の新スタジアムに関しては、周辺整備の方向性や自治体負担の在り方などについて、早い段階で市民に現状を知らせる場を設ける考えだ」

 ―来年度の予算編成や人事にはどのように臨むか。

 「公約に掲げた市立図書館のリノベーションに向けて整備費を計上し、26年度内のリニューアルオープンを目指したい。国の補助金を使い住民負担を軽減できないかも検討する。天童市はデジタル分野が弱いと言われており、情報発信の強化のため、デジタル人材の登用も考えたい」

 ―現職の山本信治市長を市職員、副市長として支えてきた。評価と課題は。

 「国や県とのパイプを生かして補助金を積極的に活用し、健全財政を維持してきた。この流れを堅持しつつ、必要なところにはしっかりと予算を配分したい。高齢者の移動手段に関しては課題があると感じる。利用者数が400人台にとどまる予約制乗り合いタクシー・DOMOSUの利便性向上に向け、抜本改革を進めたい」

 ―周辺自治体との連携をどうしていくか。

 「天童市民病院は18年から、村山医療圏にある基幹病院の後方支援病院としての機能を強化した。基幹病院からの患者の紹介で病床利用率は伸びており、経営状況は改善している。職員の意識改革を含め、今の流れをさらに進めたい」

(山形新聞2024年12月3日 第2面より)

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■天童のニュース:市長選
http://www.ikechang.com/news/elect-mayor.html

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