山形県天童市の地域おこし協力隊活動報告会が、天童市立高原の里交流施設「さとやま」で開催されました。
- 濵田拓実(はまだ たくみ)さん:鳥獣被害対策担当
- 長瀬亮(ながせ りょう)さん:移住定住促進担当
- 土井友希子(どい ゆきこ)さん:田麦野活性化担当
の3名の協力隊が、パネル展示とパソコンを使ったプレゼンテーションで、これまでの取り組みを振り返って、成果と今後の課題等について発表しました。会場では、田麦野活性化の1つとして行われた、デザインパッケージの棚田米やトートバックの販売も行われました。
発表で印象に残ったことは、こんな感じ。
○鳥獣被害対策
- ニホンジカが天童市内にも入ってきている。これまでの高さ3段の電気柵では飛び越えてしまうため、5段の電気柵にしないとダメ。
- サルの群れは、駆除してしまうと別の群れがその地域に入ってきてしまう。人との付き合い方を知らない狂暴な群れがやってくる場合もあるため、駆除ではなく発信器をつけたあと逃がして、近づいてきたら追い払う、という方法が取られている。
- 山林と人里(田畑)に緩衝帯をつくる件について、維持管理は、あえて日陰を残すようなやり方を行った。雑草をひざ丈の高さでキープすることができ、草刈りは年2回で十分だった。キレイに枝払いしすぎると、日が当たるようになり、雑草が大きくなってしまって草刈りが3回以上必要になってくる。
○移住定住促進
- 県外から天童市、というか山形県に移住してくる人は少ない印象。全国的にみれば、東北自体が移住先として人気がない。
- 大学進学のために都会に出ていく流れは、今後も続くだろう。大学を卒業して家庭を持った際に、子育てをするタイミングで天童市にやってきたいと思ってくれる人はいると思うので、そういう人たちに寄り添うような施策が必要。
○田麦野活性化
- 天童駅となり「パルテ」2階で(一社)天童市観光物産協会が運営する天童市物産センターに、棚田米を置いてもらったが、地元民よりも観光客がお土産として購入していくのが多かった(=お米不足な世の中だったことも影響した?)。
長瀬亮さんは諸事情により天童市を離れなければならなくなったそうですが、濵田拓実さんと土井友希子さんのお二人は、総務省の「集落支援員」制度を活用して、引き続き天童市内で活躍されるご予定だそうです。

天童市地域おこし協力隊活動報告会の様子

鳥獣被害対策について発表する濵田拓実(はまだ たくみ)さん

移住定住促進について発表する長瀬亮(ながせ りょう)さん

田麦野活性化について発表する土井友希子(どい ゆきこ)さん

長瀬亮さんが撮影した写真で作成したカレンダー

土井友希子さんがデザインした田麦野地区のテーブルクロス

土井友希子さんがデザインしたパッケージのお米とトートバックを販売

記念に田麦野棚田米お試しセットを購入(300g×2個のお米が入ってます)
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:行政組織
- http://www.ikechang.com/news/news620.htm
- ■天童市地域おこし協力隊(外部サイト)
- https://www.city.tendo.yamagata.jp/iju/kyoryokutai.html