ジャガラモガラは、天童市の南東部に位置する雨呼山(あまよばりやま:標高905.5メートル)の山中にある、巨大なすり鉢状のくぼ地のことです。「ジャガラモガラ」は第一に名前が不思議なのですが、この一帯そのものにも不思議なことがたくさんあります。
- ジャガラモガラの不思議(その1)地面から冷風が吹き出している
瓦礫(がれき)に覆われた地面には直径約30センチメートルの風穴がたくさんあって、そこから摂氏3度〜摂氏8度の冷風が吹き出しています。また、すり鉢状になっている地面の底には、どんなに大雨が降っても水が溜まりません。
- ジャガラモガラ不思議(その2)ジャガラモガラ一帯では植生が逆転している
普通の山では、標高の低いところには樹木が生い茂り、標高が高くなるにしたがって低木になり、最後には高山植物しか生えないようになります。しかし、このジャガラモガラではこの植生がまったく逆になっていて、標高の高いすり鉢の上のほうには樹木があるものの、すり鉢の下に向かってだんだん樹木の背が低くなり、標高が最も低いすり鉢の底には背の低い草しか生えていません。
その原因として、次のようなことが推測されています。 (1)地面から冷気が吹き出しているため、その冷気がくぼ地に溜まり続ける。 (2)冷気が溜まりつづけるためにすり鉢の底の方は気温が低くなり、標高が高くなるに従って気温が高くなる。
- ジャガラモガラの不思議(その3)「ジャガラモガラ」という地名
これについては別のページで紹介します(ただいま準備中です)。
- 参考文献
- 天然記念物ジャガラモガラ(天童市立旧東村山郡役所資料館 発行)
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