昨今では住宅の手抜き工事が問題になっていますが、山形新幹線の線路に使われているコンクリート製の枕木（まくらぎ）も手抜き工事だったのではないかという疑いが出ています。山形新幹線は、昨年（平成11年）12月に天童市を含む山形駅から新庄駅の部分が開通したばかりですが、この区間に使われている枕木のおよそ200本にひび割れが見つかりました。ひび割れは枕木の中央部分に入っていて、長さはおよそ20センチメートルもあります。

　山形駅から新庄駅までの区間に設置してある枕木は全部で約10万7,000本あり、そのうち問題のピー・エス社が製造したモノが約7万本設置されています。JR東日本では運行上問題ないとして列車の運休などはおこないませんが、これらの枕木を緊急に点検調査して交換することにしました。

　全日空が運行する山形−東京便について、8月30日までの8月分の利用率が75.7%で今年最高を記録したことが山形県から発表されました。1月から8月までの平均利用率は61.3%にアップしました。

　山形−東京便は1日1往復になってから利用者が減少していましたが、利用率が7割を超える状況を維持できれば、複数便化することを検討してもらえる約束になっています。8月はお盆の帰省シーズンということもあって利用者が増加しましたが、これから秋そして冬となると観光客が減少するため、利用者の減少は避けられないのではないかという心配があります。

　天童市役所の北隣にある天童市美術館では、8月30日（水）から今野忠一（こんの・ちゅういち）さんの作品による「中央公論表紙絵展」が開催されます。今野忠一さんは天童市荻野戸（おぎのと）出身の日本画家で、埼玉県蕨市（わらびし）に在住、東北芸術工科大学の名誉教授や日本美術院の評議員、理事を務めています。

　展覧会は10月1日（日）まで開催され、10月6日（金）からは今野忠一作品展第2段として「神々のかたちを求めて−日本の山を描く」が開催されます。オープニングセレモニーには今野氏本人も出席し、9月7日（日）午前11時から「自作を語る」と題した記念講演会も開催されます。郷土出身の偉人を知るためにも、一度足を運んでみてはいかがでしょうか？

（お問い合わせ）

天童市美術館 (TEL 023-654-6300)

（関連ページ）

▼天童市美術館の年間展示計画

http://www.ikechang.com/navi12.htm

▼天童市美術館公式サイト

http://www3.ic-net.or.jp/~ten-bi/

　市議会定例会では、きょう一般質問の最終日を迎えました。近頃熱を帯びてきた広域合併問題について質問が出されましたが、遠藤登（えんどう・のぼる）天童市長はこれまで同様

• 合併は市民が決めることであって、行政が決めることではない
• 山形市など3市2町との合併ではなく、東根市（ひがしねし）>や河北町（かほくちょう）などについても考えるべき

という回答をおこないました。

　ゴミ処理について、天童市では東根市・河北町とともに「クリーンピア共立」という処理組合をつくっており、山形市では上山市や山辺町、中山町とともに別の処理組合をつくっています。こういう点からも「合併」となれば東根市や河北町のほうがより近いのではないかと思います。また、イメージの点から考えても、東根市や河北町といっしょになれば「日本一のさくらんぼの里」とか「日本一の紅花の里」とPRできますので、全国的にこれまで以上に知名度を上げることができるように思います。