山形県の発表によると、今年の山形−東京便の利用率は昨年よりもさらに低下し、1月から5月の平均は49.7%しかないことが分かりました。これは昨年同期の57.1%よりも7.4ポイントも低い数字です。採算ラインの70%を大きく下回る結果で「また廃止問題が浮上するのでは？」という危機感に再び襲われることになりそうです。

　現在、山形−東京便は夕方の1往復だけが運行されています。これからさくらんぼシーズンに入り観光客が増えていくことと思いますが、夕方の1便だけでは日帰り観光ができず、とても利用しづらい状況にあります。そんな悪条件のなかでも50%程度の利用があるということは、ビジネス向けの用途が定着しているということを物語っています。最も多く就航しているのが166人乗りのA320なので、利用率50%ということから、毎日80人程度の利用があることになります。これが名古屋便に就航している50人乗りのCRJ200であれば、利用率は毎日100%！　小型機の導入によって複数便化の可能性が見えてきた矢先のこの結果。山形−東京便そのものが廃止されてしまったら、小型機導入のおはなしそのものが暗礁に乗り上げてしまいそうです。

（関連ページ）

▼山形−東京便、小型機導入で1日3便への可能性（天童のニュース：平成13年5月・第5週）

http://www.ikechang.com/news/2001/ne0105j5.htm#010531

▼全日空公式サイト

http://www.ana.co.jp/

　山形−函館便の就航を記念して、山形空港では6月2日から6月3日まで函館物産展が開催されました。会場では、函館名物の海産物やチョコレートなどが販売されたり、空港の3階にある送迎デッキが無料開放されました。送迎デッキは、山形空港の利用拡大策として平成12年4月から第2・第4土曜日も無料開放されています。大人100円、子ども50円を支払わなければならないため日頃はあまり人気（ひとけ）のない場所になっていますが、この日は小さな子どもを連れた人たちや、カメラを携えた飛行機マニアの方々が飛行機を見に訪れていました。

（関連ページ）

▼山形空港の送迎デッキを無料開放（天童のニュース：平成12年4月・第2週）

http://www.ikechang.com/news/2000/ne0004j2.htm#000405

　日本酒の酒蔵を視察するため、はるばるアメリカから出羽桜酒造に視察団がやってきました。視察団は日本酒販売のコンテストで入賞した、ニューヨークやカリフォルニア、グアム、サイパン、ハワイのレストラン関係者など12名です。一行は5月28日に来日し、広島でおこなわれた全国清酒鑑評会、長野県諏訪市の蔵元を視察して天童へやってきました。酒蔵では仲野益美（なかの・ますみ）社長が自ら日本酒造りの行程を紹介し、参加者からの質問に答えました。

　関連ページでも紹介しているように、ここ最近はアメリカなどでちょっとした日本酒ブームが沸き起こっています。インターネットが普及してきた現代でも、日本についてはいまだもって誤った認識がされていたりします。この日本酒ブームが日本文化のブームにつながって、ひいては海外からもたくさんの観光客が天童にやってくるようになるといいですね。

（関連ページ）

▼出羽桜酒造公式サイト

http://www.dewazakura.co.jp/

▼アメリカの日本酒ブームについて（世界のレストラン）

http://www.president.co.jp/dan/9903/03.html