東北パイオニアレッドウィングスの山口喜代美(やまぐち・きよみ)さんが、「こころと身体を元気にする食事」と題して市立寺津小学校で講演会を行いました。これは東北パイオニアバレーボール部の栄養トレーナー、日本体育協会・文部科学省公認フィットネストレーナーなどとして活躍されている山口さんから「食育」について教えていただこうと、寺津小学校PTA文化部と母親委員会、市立寺津公民館の共催で行われたものです。会場にはスポーツ少年団に通う子を持つ保護者を中心に集まり、普段の食事の大切さをユーモアを交えながらやさしく説明する山口さんのお話に耳を傾けていました。
講演会の冒頭、山口さんは
- 「食」という字は「人を良くする」と書く
- 食事は生きるためのバロメーター
- 食事はいのちとともにこころを育む
また、最近は共働きの家庭が増えていますが、「どうして働いているのか」「どうして働かなければならないのか」をもう一度思い返して欲しいとおっしゃいました。こういう質問すると、多くの場合は「子どもが部活動するのにお金がかかるから」「子どもを食べさせるため」という答えが返ってくるそうです。しかし、実際には、一番大事なはずの子どもに対する食事が不十分なものになっている、日々の仕事で疲れてしまって食事が手抜きになってしまっているケースが多いのではないか、と投げかけました。
現代社会は「飽食の時代」で、食べるものが溢れています。そのため「なにを食べさせたらいいか」「どれを食べればいいか」という「選択」が非常に重要になってくるとおっしゃいました。安い食材、レンジでチン!のお手軽な食材もたくさんありますが、安全性や栄養価が十分かどうか、ビタミンやタンパク質はもちろんリンやカルシウムの含有量などはどうなのか、ということもにも気を配る必要があるそうです。
パイオニア関連ネタとしては、午前8時30分から午後6時30分まで1日中練習をしているレッドウィングスの選手は、1日6回に分けて5000kcal程度の食事をとっているそうです。山口さんと調理スタッフ2名で20名の選手たちの食事を準備していますが、メニューは監督から事前に練習内容を聞いてそれをもとに考えているそうです。例えば、牛肉だと走る練習、鶏肉ならウエイトトレーニング、豚肉なら休息など、練習メニューによって「何を食べるのか」「何の肉を食べるのか」を変えているそうです。練習メニューは監督もしくはコーチからしか発表されないルールになっていて、山口さんからはなにも話さないそうです。しかし、最近では選手たちもお昼のメニューで午後の練習内容をうすうす分かるようになってきたそうで、「ゲッ!これって… (>_<)」とか「エッ?もしかして \(^O^)/」といった反応があるそうです。
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- ■天童のニュース:パイオニアレッドウィングス
- http://www.ikechang.com/news/pioneer.html