サッカーJ1のモンテディオ山形は、5月30日、天童市のNDソフトスタジアム山形でナビスコカップ第4節・ジェフユナイテッド千葉との試合に臨みました。これまで2戦2勝で予選Bグループトップのモンテディオ山形は、シュート本数では勝るもののなかなかゴールを割ることができず、後半23分に千葉のカウンター攻撃に沈み、0対1で初黒星を喫しました。勝ち点6のモンテディオ山形はFC東京に首位の座を明け渡し、第2位に下がりました。観客者数は4,271人で、J2時代を彷彿とさせる人の入り具合でした。千葉とはリーグ戦で一度戦っているということや、この日の試合がリーグ戦ではなくカップ戦ということが影響していたのかもしれません。
ただいま舗装工事中の特設駐車場 |
先週発売された小林伸二監督のTシャツを来た人も |
この日は、村山市と三川町の市町村応援デーでした。それぞれにお住まいの方は、身分証明書を持参するとバックスタンド南席のチケットを半額の1,500円で購入することができます。スタジアム入り口には特設のPRブースがお目見えし、東沢バラ公園など村山市の観光スポットのPRを行っていました。試合開始前のピッチ上では、市民から寄せられた募金80万円を佐藤清(さとう・きよし)村山市長が、小学生が応援メッセージを寄せ書きしたTシャツ(横断幕だったかも?)を茨木久彌(いばらき・きゅうや)村山市議会議長が、それぞれ海保宣生(かいほ・のぶお)理事長に手渡ししました。
スタジアム入り口の村山市PRブース |
市民からの80万円を寄付した佐藤清・村山市長 |
冷たい肉そばには早くから行列ができました |
向かい合って2つのお店があります |
そば屋さんのとなりのドネルケバブ屋さん |
まわる牛肉をカットしてつくってくれます |
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ヤマザキナビスコカップのチケットの売れ行きがあまり芳しくないのか、「Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝トーナメント進出サポート!千葉県満喫週間!スタンプラリー千葉・柏を制覇してテーマパークに乗り込もう!」と題したイベントが企画されました。
5月30日(土)のジェフユナイテッド千葉戦、6月7日(日)柏レイソル戦の両方を観戦すると、2試合の勝ち点分のチケットが抽選でプレゼントされます。
(参考)千葉県満喫週間!スタンプラリー(外部サイト)
http://www.montedio.or.jp/news/news_090526_1.htm |
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(写真左上) 「YAMAZAKI NABISCO CUP」の文字があります
(写真右上) 掲揚台にはためく山形の千葉のチームフラッグ
(写真左) モンテディオ山形対ジェフユナイテッド千葉
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「おいしい山形」のマスコットキャラ「ペロリン」が登場 |
ハーフタイムにはディーオとゴール裏にやってきました |
写真を撮ろうと、すごい人だかりできました |
人気の度合いは「かねたん」と同レベル!? |
試合前には、モンテディオ山形のスポンサー「おいしい山形推進機構」のマスコットキャラクター「ペロリン」がNDソフトスタジアムに初登場しました。「ペロリン」は2001年(平成13年)に生まれた山形県農産物統一シンボルマークで、愛称は金山町立中田小学校6年生の栗田真里絵さんが名づけました。緑色の三角形に、ペロっと出した赤い舌。イラストでは牛乳やスーパーの売り場などで見慣れていましたが、いざ立体化されたものを見ると…。一度見たら忘れられません!(笑)
ハーフタイムにゴール裏へやってきたときには「写真撮らなきゃ!」という人たちであふれかえり、「かねたん」が登場したときを超える盛り上がりがありました。試合終了後にはディーオとともに中央広場に出て、家路に着くファンをお見送りしたり写真撮影に応じていました。
(参考)「山形県農産物等統一シンボルマークの愛称」が決定しました!(外部サイト)
http://www.yamagata.nmai.org/oishii/oishii/perorin/perorin.html
炎のカリーパン(ピーナッツバター入り) |
炎のカリーパン(サバ入り) |
白っぽいのがピーナッツバターです |
左側や真ん中に見えるのがサバ(鯖)です |
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:モンテディオ山形
- http://www.ikechang.com/news/montedio.html
- ■モンテディオ山形:ジェフユナイテッド千葉戦フォトギャラリー(外部サイト)
- http://www.montedio.or.jp/photo/photo_n0904.htm
日本将棋連盟の渉外・普及特別顧問(東北担当)を務める島朗(しま・あきら)九段が5月29日に吉村美栄子(よしむら・みえこ)山形県知事を訪問した、と5月30日付けの山形新聞で報じられました。吉村美栄子知事の就任挨拶として訪れた島九段は「駒の一大産地である天童市がある山形県は優秀な将棋の指導者が多く、全国のモデルケース」だと強調し、将棋の普及と指導者育成をより一層推進するため、山形県に積極的な支援を要請しました。これに対して、吉村美栄子・山形県知事は「将棋は山形の宝。これからも大切にしたい」と応えたそうです。
島九段は、米長邦雄(よねなが・くにお)日本将棋連盟会長と、「絶望した側が戦いに勝つことがよくある」と記された自身の扇子を贈りました。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:将棋
- http://www.ikechang.com/news/news130.htm
「ホームタウンTENDO推進協議会」の総会が、5月28日に天童市立天童中部公民館で開催されました。ホームタウンTENDO推進協議会は、天童市を拠点に活動している
- サッカーJ1のモンテディオ山形
- V・プレミアリーグ女子のパイオニアレッドウィングス
- プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス2軍
の3つのプロ・実業団スポーツチームを市を挙げて応援し、チームと市民の交流を図りながらスポーツで地域の活性化を目指すとことを目的として2005年(平成17年)11月1日に発足しました。
会議では、モンテディオ山形を運営する山形県スポーツ振興21世紀協会の海保宣生(かいほ・のぶお)理事長が「各チームの活動をうまく利用してもらい、市の活力に結び付けて欲しい。一緒になって山形を日本中に知らしめよう。」と各チームを代表してあいさつしました。そして、2009年度(平成21年度)の事業計画などについて協議し、3つのチームの試合に合わせて「市民応援デー」を設定して応援を盛り上げるほか、協議会のホームページを充実したり、それぞれのファンクラブの加入促進を図ったり、スポーツ教室の開催支援を行ったりすることを決めました。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:ホームタウンTENDO
- http://www.ikechang.com/news/hometown.html
- ■ホームタウンTENDOスポーツ推進協議会、2005年11月1日に発足へ (2005.09.27)
- http://www.ikechang.com/news/2005/ne0509j5.html#050927
「平成21年産さくらんぼ作柄調査」が、天童市8園地を含む山形県内主要産地の12ブロック・48園地で行われ、その結果が5月27日に発表されました。これは、山形県や東北農政局山形農政事務所、JA全農山形などで組織される「山形県さくらんぼ作柄調査委員会」が毎年行っているもので、主力品種「佐藤錦(サトウニシキ)」と「紅秀峰(べにしゅうほう)」の果実のなり具合を調べるものです。
今年のさくらんぼは、花束状短果枝あたりの着果数が平均値の「1.8」よりも少ない「1.5」であることから「やや少ない」とされたものの、果実の大きさは昨年並みで、作柄に影響する病害虫の発生状況は確認されていません。下のグラフのように結果樹面積は年を追うごとに増えているのですが、天候の影響などにより、収穫量も右肩上がり、とはうまくいっていません。
年 |
結果樹面積 |
収穫量 |
10aあたり収穫量 |
1995年(平成7年) |
2,060ha |
11,900t |
577kg |
1996年(平成8年) |
2,190ha |
9,260t |
422kg |
1997年(平成9年) |
2,260ha |
13,900t |
618kg |
1998年(平成10年) |
2,350ha |
15,900t |
678kg |
1999年(平成11年) |
2,420ha |
11,900t |
493kg |
2000年(平成12年) |
2,460ha |
12,900t |
523kg |
2001年(平成13年) |
2,510ha |
14,800t |
588kg |
2002年(平成14年) |
2,540ha |
15,500t |
612kg |
2003年(平成15年) |
2,570ha |
14,000t |
547kg |
2004年(平成16年) |
2,640ha |
10,800t |
410kg |
2005年(平成17年) |
2,700ha |
13,200t |
487kg |
2006年(平成18年) |
2,810ha |
14,900t |
532kg |
2007年(平成19年) |
2,850ha |
11,100t |
390kg |
2008年(平成20年) |
2,890ha |
12,000t |
416kg |
- 山形県生産技術課の説明(山形新聞)
- 4月下旬の開花始めから満開までの間に、最高気温が平年の平均気温を下回る日があるなど、天候に恵まれなかった。その一方、生産者の人工授粉が徹底された園地も多く、何とか前年並みの収穫量は確保できるのではないか。
- 山形県生産技術課の説明(朝日新聞)
- サクランボの花が満開となった4月26日前後に気温が平年を下回る日が多く、ミツバチによる授粉に悪影響が出たため「もっと悪くなると心配していた」が、県や農協が毛バタキによる人工授粉の講習会を開くなどした結果、「やや少ない」で踏みとどまった。
- 山形県生産技術課の説明(読売新聞)
- 数が少ない分、栄養が集中して大きくなる可能性がある。早めに雨よけをして実割れに注意を。
今年の最盛期は、「佐藤錦(サトウニシキ)」が昨年よりも2日程度遅い6月22日ごろ、「紅秀峰(べにしゅうほう)」も昨年より2日程度遅い7月2日ごろと見込まれています。6月28日(日)には、サッカーJ1モンテディオ山形対川崎フロンターレ、7月4日(土)にはモンテディオ山形対浦和レッズが行われます。いつもにも増して多くの観光客がさくらんぼを求めていらっしゃることが期待されます。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:サクランボ
- http://www.ikechang.com/news/cherry.html
- ■やまがたアグリネット:平成21年産さくらんぼ作柄調査結果(外部サイト)
- http://agrin.jp/page/17333/
山形市、天童市、上山市、山辺町、中山町の3市2町で組織される山形広域行政協議会が、「定住自立圏構想」についての研修会を5月25日に開催しました。研修会には、各自治体から首長ほか総務、財政、医療、農業、建設などの部門の担当職員あわせて80人以上が参加し、黒野嘉之・総務省地域力創造グループ地域自立応援課課長補佐を講師を務めました。
「定住自立圏構想」は総務省が2008年(平成20年)5月に示したもので、病院やショッピングセンターなどの都市機能を「中心市」が、自然環境や食料生産などの機能を「周辺市町村」が果たすよう市町村間で協定を結び、相互連携することで地方圏での定住、自立、発展を可能にしていくものです。市町村合併では参加自治体すべてで合意を取る必要がありますが、定住自立圏構想では各自治体間で協定を締結するだけで済むため、実現へのハードルが比較的低いと見られています。
「定住自立圏構想」の話は、合併協議が暗礁に乗り上げたあと、市川昭男(いちかわ・あきお)山形市長が2008年(平成20年)7月22日の定例記者会見で「3市2町で組織している広域行政連絡協議会の開催回数を増やす形で、合併を前提とせず、広域連携の強化について首長同士で意見交換していきたい」と表明したことに始まります。その後、8月6日に行われた山形広域行政協議会で、事務局を務める山形市から「定住自立圏構想」が提案されました。
一見すると、市町村合併よりも「いいこと」のように思えますが、「中心市」の条件として以下の2つ
- 人口が5万人程度以上(少なくとも4万人超)
- 昼夜間人口比率が「1」以上
があり、山形県で該当する市町村は以下の6つしかなく、天童市は「中心市」になることができません。
<平成17年度国勢調査における昼夜間人口比率)>
市町村名 |
夜間人口 (常住地人口) |
昼間人口 (従業地・通学地による人口) |
昼夜間人口比率 (昼間人口÷夜間人口) |
山形市 |
255,671人 |
276,846人 |
1.083 |
米沢市 |
93,118人 |
100,777人 |
1.082 |
鶴岡市 |
142,250人 |
143,363人 |
1.008 |
酒田市 |
98,278人 |
106,811人 |
1.087 |
新庄市 |
40,706人 |
45,601人 |
1.120 |
東根市 |
45,803人 |
47,855人 |
1.025 |
天童市 |
63,862人 |
61,565人 |
0.964 |
※2005年(平成17年)10月1日現在
このことから、
- 「中心市」は山形市で、天童市を含めたその他の市町は「周辺市町村」になる
- 病院やショッピングセンターなどの都市機能は山形市に限られ、天童市を含めたその他の市町では都市的開発は抑制・制限される
ことになります。
病院や道路、ショッピングセンターなどの都市基盤がこれから必要になる市町村であれば有効な政策かもしれませんが、6万人を超える人口を抱え、下水道普及率も98%に達する天童市にはデメリットが大きすぎます。偏った見方をすれば
- 「定住自立圏構想」は手段・手法を変えた市町村合併に他ならない
- 「周辺市町村」は「中心市」の『属国』『植民地』扱いされる
とも思えますし、「合併だと前回失敗したようにまた住民からの反対運動が起きるかもしれないけど、定住自立圏構想なら反対は起きないんじゃないか?」という思惑も見え隠れします。
しかし、別の観点からこの制度を見ると、昼夜間人口比率が「1」以上の市町村はある程度は魅力があるところだ、とも言えそうです。いまの天童市で足りない昼間人口を増やすためには、「働く場所」と「学ぶ場所」が必要です。そのためにも、天童市が現在取り組んでいる工業団地の整備、そして芳賀土地区画整理事業が早期に完成するよう、官民あげて取り組んでいく必要があります。
市川昭男(いちかわ・あきお)山形市長は「今後の具体的なスケジュールは未定だが、この構想が広域連携の有効な手段だという考え方に変わりはない。首長同士で論議を重ねていきたい」とコメントしています。天童市の遠藤登(えんどう・のぼる)前市長は、市町村合併に対しては一貫して反対姿勢を通しました。現在の山本信治(やまもと・しんじ)天童市長も、合併に対しては「慎重」な姿勢を崩していません。今回の「定住自立圏構想」に対してはどのような印象をもたれたのか、興味深いところです。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:広域合併(周辺市町の動き)
- http://www.ikechang.com/news/news720.htm
- ■山形広域行政協議会、定住自立圏構想について協議することに (2008.08.06)
- http://www.ikechang.com/news/2008/news0808j2.html#080806