天童市の広報誌「市報てんどう」8月15日号に、2010年(平成22年)4月からゴミ分別をらさに細分化するチラシが折り込みされました。分別収集が始まるのはプラスチック製容器包装類で、新たに販売されるオレンジ色の指定袋(大:45リットル10枚入り400円、小:30リットル10枚入り300円)に入れてごみステーションに出すことになります。
プラスチック製容器包装類というのは、スーパーで肉や魚が売られている際の食品トレイやペットボトルのラベル、卵のパックやみかんのネットなど「プラマーク」がついているものが該当します。これまでは赤色の「もやせるゴミ」の袋に入れて出していましたが、これらを新たに分別回収して、プラスチック板や植木鉢、擬木の材料としてリサイクルしたり、燃料としてリサイクルしたりします。
天童市のごみ処理は、東根市、村山市、河北町とともに東根市外二市一町共立衛生処理組合(愛称:クリーンピア共立)を組織し、それぞれの自治体から負担金を出し合って対応しています。天童市はこれらの自治体で最も人口が多く、ごみも最も多く出すということで、負担金も最も高く、2009年度(平成21年度)は3億1,244万2,000円を支出しています。分別の種類が増えると「手間がかかる」「面倒くさい」と思いがちですが、手間をかけることによって支出金を減らすことができるのであれば、まわりまわって自分たちが得をすることにつながります。これから来年の4月まで、天童市内の各地区で説明会が行われるそうですので、分別がスムーズにスタートするように、疑問点はスッキリ解決して欲しいと思います。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:環境政策
- http://www.ikechang.com/news/news684.htm
8月15日付けの山形新聞によると、国道13号を管理する国土交通省と山形県などが、サッカーJ1・モンテディオ山形対浦和レッズ戦(7月4日・土曜日午後7時キックオフ)における交通混雑の調査結果を8月14日に発表したそうです。それによると、前回調査した鹿島アントラーズ戦(4月25日・土曜日午後2時キックオフ)と比べて、以下のような改善効果があったそうです。試合後の交通混雑緩和策として、国土交通省などは今年から
1. 駐車場への迂回誘導(国道13号とのアクセスを原町交差点と清池交差点に絞る)
2. 国道13号交差点の青信号の点灯時間調整(国道13号への流入をスムーズにする)
を行っていましたが、浦和レッズ戦に合わせて新たに
を行いました。これによって、寒河江市・天童市西部方面への車と新庄市方面への車を早めに分けることができ、これまで以上にスムーズな交通処理が実現できたようです。国土交通省山形河川事務所では「前回調査はデーゲームで条件が異なるが、対策はうまくういったと考えている」とコメントしています。
<原町交差点・東側(スタジアム→国道13号)>
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浦和レッズ戦(7月4日) |
鹿島アントラーズ戦(4月25日) |
車列 |
500メートル |
1,600メートル |
信号待ち時間 |
3分30秒 |
12分11秒 |
<清池交差点・東側(スタジアム→国道13号)>
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浦和レッズ戦(7月4日) |
鹿島アントラーズ戦(4月25日) |
車列 |
400メートル |
930メートル |
信号待ち時間 |
2分35秒 |
16分10秒 |
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:モンテディオ山形
- http://www.ikechang.com/news/montedio.html
- ■天童のニュース:一般道
- http://www.ikechang.com/news/news420.htm
(2009年8月22日追記)
山形新聞8月20日号に掲載のコメントを追加。
同じ小学校・中学校の生徒3名で戦う将棋の団体戦「第5回文部科学大臣杯小・中学校将棋団体戦」の決勝大会が8月13日に東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われ、山形県代表の天童市立天童北部小学校チームが昨年に引き続き2年連続で準優勝に輝きました。
文部科学大臣杯小・中学校将棋団体戦は産経新聞社と日本将棋連盟の主催で開催されているもので、山形県予選会は6月21日に天童市の天童将棋交流室で、東日本大会は7月23日に東京都江東区のBumB東京スポーツ文化館で行われました。天童市立天童北部小学校チームのメンバーは次の3名で、佐藤大透くんと長沼康大くんは昨年も出場しています。
<天童市立天童北部小学校のメンバー>
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名前 |
学年 |
大将 |
佐藤大透(さとう・やまと)くん |
6年 |
副将 |
長沼康大(ながぬま・やすひろ)くん |
5年 |
先鋒 |
叶内紘介(かなうち・こうすけ)くん |
4年 |
7月23日に決勝大会進出を決めた際、天童北斗将棋教室支部の後藤さんは「1年目の去年は神懸かりとか奇跡と言われたけれど、2年連続ならば実力とほめられていい」とコメントしています。また、7月23日付けの産経新聞では勝又清和(かつまた・きよかず)六段のインタビューが紹介されていますが、天童将棋交流室での日本将棋連盟天童支部の活動が紹介されています。「将棋のまちからプロ棋士を」とこれまで地道に活動を続けてきたみなさんの努力が、実を結びつつあるように思います。
<勝又清和(かつまた・きよかず)六段のインタビュー(7月23日付け産経新聞)>
- 学校別対抗戦となって3回目ですが、傾向は?
- 小学校は地方、中学校は進学校や中高一貫校が目立ちます。
- その背景は?
- 小学生の場合、地元に熱心な指導者がいるかどうかにかかっています。
- 具体的には?
- 代表例は山形県です。将棋駒の生産で有名な天童では、JR天童駅の駅舎1階に将棋道場があり、だれでも無料で指せます。毎週土曜日には天童支部の方々が中心になって将棋教室を開いており、天童北部小はこの教室で育った子が中心で、昨年は準優勝、今年も実力を上げています。
- ほかには?
- 将棋王国・青森県は青森道場の奈良岡実さんが子供をみっちり鍛えています。浜田小は前回はベスト4でしたが、今回はさらに強くなっています。宮城県は仙台の加部康晴さんの将棋道場で学んだ子供達が中心。その宮城教育大付属には渡辺兄弟と百々(どうどう)兄弟がいて、ともに兄が中学の、弟が小学の代表。小学生の渡辺剛史君は先日行われたJT東北大会の子供大会で優勝しています。
- 関東ではどうですか?
- 埼玉県では、大宮将棋センターを経営している小島一宏さんが「ドラの穴」という子供教室を開き、この教室の子が中心で、前回3位の浦和ルーテル学院は実力を上げています。東京では杉並の高井戸第四小に注目、指導棋士の飯島篤也三段が教えています。
- 中部・関西では?
- 中京地区は将棋連盟東海本部を中心に多くの普及指導員が熱心に指導し、愛知県代表の子供達はほとんどが指導員の手ほどきを受けています。特に岐阜・本郷小の宮島健太君は、9歳でアマ竜王戦の岐阜代表になるという記録を作った。
- で、本命予想は?
- 大本命は愛媛県です。松山坊ちゃん支部の方々が松山将棋センターで熱心に教えています。前回優勝の双葉小は今回も同じメンバーで、藤岡隼太君はJT四国大会で優勝し、山根ことみさんも女性大会で活躍しています。
<選手3名のコメント(8月20日付け山形新聞)>
- 佐藤大透(さとう・やまと)くんのコメント
- 決勝では実力差を感じた。もっと勉強して強くなりたい。
- 長沼康大(ながぬま・やすひろ)くんのコメント
- 何度も手合わせしている宮城のライバルに勝てなかったことが残念。来年は優勝を目指す。
- 叶内紘介(かなうち・こうすけ)くんのコメント
- 詰めまでの寄せに甘さがあった。来年も出場し、満足のいく試合をする。
<第5回文部科学大臣杯小・中学校将棋団体戦の結果>
第1位 |
宮城県代表 宮城教育大学附属小学校 |
6年・渡辺剛史(わたなべ・つよし)くん 6年・百々海(どうどう・かい)くん 6年・伊藤玲央名(いとう・れおな)くん |
第2位 |
山形県代表 天童市立天童北部小学校 |
6年・佐藤大透(さとう・やまと)くん 6年・長沼康大(ながぬま・やすひろ)くん 6年・叶内紘介(かなうち・こうすけ)くん |
第3位 |
熊本県代表 熊本市立帯山西小学校 |
菅村典広くん 西園圭くん 寺原裕くん |
第4位 |
福井県代表 福井大学教育地域科学部附属小学校 |
5年・吉村萌杏(よしむら・ふぁん)くん 4年・高橋佑生くん 4年・内海堅太くん |
<天童市立天童北部小学校の結果(決勝大会)>
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対戦相手 |
選手名 |
結果 |
初戦 |
福井県代表 福井大学教育地域科学部附属小学校 |
5年・吉村萌杏(よしむら・ふぁん)くん 4年・高橋佑生くん 4年・内海堅太くん |
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決勝 |
宮城県代表 宮城教育大学附属小学校 |
6年・渡辺剛史(わたなべ・つよし)くん 6年・百々海(どうどう・かい)くん 6年・伊藤玲央名(いとう・れおな)くん |
0-3 |
<天童市立天童北部小学校の結果(東日本大会)>
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対戦相手 |
選手名 |
結果 |
第1戦 |
千葉県代表 船橋市立宮本小学校 |
中村聖哉、中川涼太、中村壱沙 |
2-1 |
第2戦 |
埼玉県代表 さいたま市立道祖土小学校 |
松浦駿介、佐藤真哉、武藤永治 |
2-1 |
第3戦 |
東京都代表 杉並区立高井戸第四小学校 |
多々納亘、財津亮介、森田磨唯功 |
3-0 |
第4戦 (決定戦) |
埼玉県代表 東松山市立新明小学校 |
蓮見治紀、小池和也、小池隼人 |
2-1 |
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:将棋
- http://www.ikechang.com/news/news130.htm
- ■日本将棋連盟:文部科学大臣杯 小・中学校将棋団体戦(外部サイト)
- http://www.shogi.or.jp/taikai/shou_chuu_dantai/index.html
8月12日の山形新聞によると、天童市原町(はらまち)にある天童市立第一中学校(天童一中)が現校舎西側の農地に移転・新築されることになりました。8月11日には天童市議会総務教育常任委員会が開催され、市当局が計画の概要について議員に説明を行いました。天童一中は「出羽の三森(でわのみつもり)」の1つ、八幡山(はちまんやま)の急斜面に隣接して建っていて、2005年(平成17年)8月20日の集中豪雨では、斜面崩壊により押し寄せた土砂で、校舎の一部に被害が出た経緯があります。
国の土砂災害防止法が2001年に整備され、各都道府県では警戒区域の指定を実施してきました。山形県内でも順次基礎調査が行われ、2006年から指定が始まりました。天童市では、昨年秋に県の指導を受けながら天童一中周辺を調査した結果、傾斜が30度以上で高さが5メートル以上の場所があるなど、校舎の一部(およそ30%)が特別区域や警戒区域に該当することが判明しました。これにより、山形県が両区域の指定をすることが濃厚となったため、天童市では対応について検討を進めてきました。
対応方法の1つとして、八幡山の斜面に土砂災害防止工事を行うことも考えられましたが、億単位の工事費がかかることと、1968年(昭和43年)に完成し築40年以上が経過した天童一中の校舎の耐震工事に多額の費用がかかることから、移転・新築することに決めました。
天童一中移転・新築の総事業費は20億6700万円で、国の補助金として3億8100万円が見込まれています。市議会9月定例会で関連予算が議決されれば、年度内に移転先を決定し現況測量を行い、配置計画の検討などが行われます。その後、2011年(平成22年)に敷地造成、2012年(平成23年)に着工、2013年(平成24年)の完成を目指しています。
移転先は、現在の校舎の西側にある農地が有力です。新築するのは本校舎と特別教室、体育館、武道館などで、グラウンドやプール、テニスコートは現在のものを引き続き使用します。新校舎が完成後、現在の校舎は解体され、駐車場や緑地として整備される計画です。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:教育
- http://www.ikechang.com/news/education.html
- ■異例の集中豪雨、床上浸水や土砂崩れが多数発生 (2005.08.20)
- http://www.ikechang.com/news/2005/ne0508j3.html#050820