天童市は、雇用安定や就労の場を確保するため、事業主に対する独自の助成金制度「雇用維持緊急助成金」「雇用確保対策事業費補助金」をスタートしました。
<雇用維持緊急助成金>
事業名 |
雇用維持緊急助成金 |
助成対象 |
雇っている労働者を一時的に休業させたり出向させるなどして雇用を維持し、本年度内に国から支払われる雇用調整助成金交付の決定通知を受けた事業主 |
助成内容 |
休業する従業員に支払う休業手当などの一部を補助 |
助成額 |
国からの交付額の5%以内(中小企業は30万円、大企業は100万円が上限) |
予算額 |
1,000万円 |
<雇用確保対策事業費補助金>
事業名 |
雇用確保対策事業費補助金 |
助成対象 |
2009年10月1日から2010年3月31日までの間に、新たに正社員を雇用した事業主のうち、申請の前後6ヶ月以内に人員調整の実施や計画がない企業 |
助成額 |
正社員1人あたり20万円(1事業所あたり100万円が上限) |
予算額 |
1,020万円 |
(山形新聞2009年10月26日より)
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:行政サービス
- http://www.ikechang.com/news/public_services.html
- ■天童のニュース:商工業
- http://www.ikechang.com/news/news150.htm
天童市が運営する天童市民病院が、2010年4月から地方公営企業法の「全部適用」へ移行します。これまでの自治体病院は、地方公営企業法の財務規定だけが適用される「一部適用」が主流でした。しかし、近年では、企業管理者を設置し自治体の組織から独立させて経営責任を持たせる「全部適用」とする事例が増えつつあります。
地方公営企業法の「全部適用」に移行することによって、病院の組織が市の行政組織から独立することになります。市長は業務執行権と代表権を持つ「病院事業管理者」を新たに任命し、給与や任免などの人事に関することや資産管理、予算作成など、病院事業全般を「病院事業管理者」に任せることになります。山形県内には20の公立病院がありますが、4つの県立病院を含む7つの病院が「全部適用」に移行しています。
病院改革は山本信治(やまもと・しんじ)天童市長の公約の1つに掲げられていて、「4年以内に実行する」とされていました。今回の決定は、この公約を前倒ししたと見ることができます。天童市民病院では、病院事業管理者として松本修(まつもと・おさむ)院長が就任する見通しです。
- 全部適用のメリットについて(天童市のコメント)
- 経営責任が明確化され自立性も生まれる。職員の意識改革が進むほか、士気高揚や職場の活性化が図られ、効率的で効果的な病院運営がなされる。
- 山本信治(やまもと・しんじ)天童市長のコメント
- 2008年4月に新築オープンした病院だが、オープン効果を加味しても思うような経営改善がなされていない。将来的に市の財政健全化の足かせとなる可能性もあり、至急の用件と判断し、実施を早めた。患者の側を向いた医療体制を敷くためにも、トップは内情を知る松本院長が適任と考えた。
天童市民病院は、2008年度末の累積赤字総額が21億518万円、経常損失も2億9,187万円と、経営状況の改善が必要な状況です。2009年度からは改革プランをもとに経営改善を図っていますが、入院や外来の数が前年同期を下回る月が多く、思ったほどの成果が出ていません。
(山形新聞2009年10月29日より)
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:天童病院(天童市民病院)
- http://www.ikechang.com/news/news680.htm
サッカーJ1・モンテディオ山形の経済波及効果をさらに促進しようとする「J1元気プロジェクト会議」の第2回総会が、10月27日に山形県総合運動公園で開催されました。2回目となる今回の会議では、「誘客などを企画する人材育成」「売上金の一部を強化費とする応援商品の開発」の2事業の進捗状況について説明・意見交換されました。
<「J1元気プロジェクト会議」第2回総会での主なやり取り>
- 「誘客などを企画する人材育成」事業について
- 「もてなし塾」を開き、先進地の視察などを行った。塾生は15人いるが、なかなか集まれないのが現状。
- 「売上金の一部を強化費とする応援商品の開発」事業について
- マグネットリボンの募金などで5,000万円以上集まった。この力を生かせるような応援商品を検討していく。山形新聞を活用したオークションも企画している。
- 情報発信方法などについて
- アウェーサポーターの歓迎は新鮮で喜ばれている。
モンテは観光の素材になっている。
サッカーの試合でも農産物が売れることを実証した。市町村にとってもチャンス(=相手チームからの要請を受けて、大宮アルディージャと川崎フロンターレのアウェイ戦で天童市物産展を開催)。
(山形新聞2009年10月28日より)
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:モンテディオ山形
- http://www.ikechang.com/news/montedio.html
- ■J1元気プロジェクト会議、モンテディオ山形の活用策を検討 (2009.05.19)
- http://www.ikechang.com/news/2009/news0905j4.html#20090519
JR奥羽本線をはさんで山形県総合運動公園(NDソフトスタジアム山形)の西側で開発が進んでいる天童市芳賀土地区画整理事業について、天童市は用途地域変更の手続きを開始しました。用途地域とは都市計画法で定められているもので、住居系や商業系、工業系など12種類に分けられます。それぞれの地域によって建ぺい率や容積率、建築できる施設が異なり、「このあたりは一戸建ての閑静な住宅街にしよう」「このあたりはマンションが建つエリアにしよう」と、地域ごとに望ましい環境づくりを図るために指定します。
天童市は、芳賀地区73.2haのうち8.2haを近隣商業地域に、4.7haを準工業地域に変更する方針です。この変更内容が広域調整会議を開催する案件に該当するため、村山地域全域の自治体から都市計画の担当者が出席し、10月27日に山形県庁で広域調整会議が開催されました。
会議では、用途地域変更に伴う交通への影響調査や変更後の土地利用の条件などについて、天童市が説明を行いました。天童市の方針に対して各自治体からは公文書で回答することになりますが、会議では目立った異論はなかったようです。今後は山形県による都市計画変更、山形県知事による同意を経て、天童市が正式に都市計画(用途地域)を変更することになります。
(山形新聞2009年10月28日より)
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:芳賀土地区画整理事業
- http://www.ikechang.com/news/haga.html
- ■Yahoo!不動産:用途地域(外部サイト)
- http://dict.realestate.yahoo.co.jp/term_search?p=%CD%D1%C5%D3%C3%CF%B0%E8
天童市が市南東部で計画を進めている荒谷西工業団地(あらやにし)について、用地取得に関連する議案が10月26日の市議会臨時会で可決されました。市議会での決定を受けて、今後は土地の所有者と正式に売買契約を交わすことになります。
荒谷西工業団地は、旧運転免許センターそばにある天童市王将工業団地の東側に位置し、広さは18.5ヘクタールあります。今回の議案は、18.5ヘクタールのうち既存の道路や水路を除いた17.7ヘクタール(うち、田畑が約16ヘクタール、宅地が2,100平方メートル)を9億4,085万円で取得するものです。荒谷西工業団地は2010年度(平成22年度)から造成が始められ、2011年度(平成23年度)の分譲開始が予定されています。
(山形新聞2009年10月27日より)
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:都市計画
- http://www.ikechang.com/news/news510.htm
- ■天童市、東長岡工業団地の用地売却先が決定 (2009.09.21)
- http://www.ikechang.com/news/2009/news0909j4.html#20090921