今年6月で10年間の歴史に幕を閉じた天童オルゴール博物館について、土地と建物、所蔵品の分割売却が検討されていることが明らかになりました。
所有する東北パイオニアは、これまでオルゴール博物館としての一括売却先を探してきましたが、なかなか相手が見つかりませんでした。これに対して、土地と建物の購入には首都圏のレストラン経営会社2社が関心を示し、所蔵品については、海外のコレクターを含むおよそ10人から問合せがあったそうです。東北パイオニアでは、10月から分割購入を希望する相手と本格的な交渉に入る見込みですが、9月末までは一括売却の可能性を検討するそうです。
天童オルゴール博物館の元館長・菅野昭義さん(60歳)は「一括売却は難しいとは予想したが、オルゴール博物館として残せないとなると残念だ」とコメントしています。また、東北パイオニアの広報担当では「天童市の指導を受けながら、社会的責任を果たせる企業や団体に譲渡したい」と話しています。
(河北新報2010年9月8日より)
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- ■天童のニュース:ARSBEL天童オルゴール博物館
- http://www.ikechang.com/news/orgel.html
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