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天童のニュース(平成23年8月26日) (最終更新:2011年9月1日)

2011年8月26日(金) 芳賀地区の子育て支援施設、狩野議員は反対、松田議員は賛成

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 8月26日に行われた天童市議会8月定例会「市政に対する一般質問」において、73.2haの事業規模で開発が進められている天童市芳賀土地区画整理事業に関する一般質問が出されました。

 まず、会派「民主天童クラブ」の狩野佳和(かの・よしかず)議員が「芳賀土地区画整理事業について」と題して、

  • 芳賀地区へ子育て支援施設は必要ない
  • 芳賀地区へ新駅設置は必要ない
  • 南小畑跨線橋が渋滞しているが、芳賀地区から免許センターまで道路を延ばす必要はない
との持論を展開しました。

 これに対して、続いて質問した会派「かがやき」の松田耕一(まつだ・こういち)議員は、「わたしは狩野議員とは考え方が逆です」とハッキリ明言し、狩野議員が反対したこれらの整備を「天童市発展のためにも進めるべき」としました。

<松田耕一(まつだ・こういち)議員の一般質問>

 (前略)

 次に、芳賀地区開発について伺います。芳賀地区の整備についてであります。平成19年12月に芳賀地区区画整理組合が設立されてから4年、いよいよ今年10月1日より天童芳賀タウンが宅地分譲開始になる予定であります。新聞広告やテレビコマーシャルも始まり、整備計画の成功を願っているところであります。先日、8月12日の山形新聞報道で、天童市の芳賀地区の子育て支援施設の整備計画が報道されておりますが、市として芳賀地区に整備計画している全体内容についてお知らせいただきたいと思います。

 続いて、市で計画している子育て支援施設の内容についてお伺いいたします。昨年芳賀地区に市の子育て支援施設を建設するために、用地確保をする計画方針が示されておりましたが、詳細は検討段階とのことでした。市民の意見を聞いた上で検討し決定するとのことですが、どのような検討がなされているのでしょうか? 新聞では平成27年秋のオープンを目指し、事業規模はおよそ10億円と報道されております。現在段階での整備計画はどのように考えているのかお伺いいたします。また、現在は天童ターミナルビルパルテ1階に乳幼児から就学前の子どもたちを対象にした「わらべ館」があります。わくわくランドには子どもたちに人気の噴水広場や昨年末にオープンした野外大型遊具施設が整備された公園がありますが、これらの施設との整合性をどのように考えているのかお聞きします。

 以上で1回目の質問と致します。

<山本信治(やまもと・しんじ)天童市長の答弁>

 (前略)

 次に「芳賀土地区画整理地内の開発について」の市として計画している全体的整備について申し上げます。芳賀土地区画整理事業は、土地区画整理組合が施行する事業であり、その事業は、都市計画道路の整備に対する補助金約27億3000万円、公園用地に対する公共施設管理者負担金約1億700万円、組合の土地の減歩によって生み出される保留地の処分金約72億4000万円による、計100億8000万円となっております。土地区画整理事業地内において市が整備する施設については、現在のところ、狩野議員の質問にありました子育て支援施設のほか、4箇所の公園、組合から一部負担をいただいて行う上下水道の整備を予定をしております。なお、新駅の設置については、今後のJR東日本の調査結果を待って、検討してまいります。

 次に、子育て支援施設の内容について申し上げます。子育て支援施設については、先ほど狩野議員のご質問にもお答えしましたが、子育て世代の方々からの要望が多い、屋内型の広場を中核として、子育て相談や子育て情報の提供、保護者同士の交流機能、子育て支援ボランティアサークルの育成など、子どもや親同士が交流できる施設として整備を図って参りたいと考えております。整備計画の概要は、敷地面積約1万平方メートル、その内訳は施設建設1500平方メートル、ふれあい緑地が4000平方メートル、駐車用地として200台分、4500平方メートルとしたところであります。また、施設機能としては、屋内遊びの広場や子育て交流スペース、多目的会議室、相談室、飲食スペース、授乳室などを考えております。

 なお、この整備概要については、基本構想策定にあたり設置した市民検討委員会において現在検討していただいているところであります。また、わくわくランド内の大型の戸外の大型遊具施設の整合性についてでありますが、新たに整備する子育て支援施設の屋内型の広場は、子どもたちが雨天時や冬季間でものびのびと利用できることを主眼にした施設であり、それぞれの施設機能を生かして整備をしていく考えであります。

<松田耕一(まつだ・こういち)議員の再質問>

 (前略)

 続いて芳賀地区についてであります。さきほど狩野議員からだいぶおなじところの質問がございましたので、おなじところは省かせていただきますけれども、だいぶわたしと狩野議員の考え方は違うかなあという風に感じたところです。やはり市民の意見もいろんなことが、いろんな考え方があるのとおなじように、わたくしたちとも色々考えが違うところがあると思います。

 市では第6次基本計画で28年度の天童市の目標人口を64000人という風に計画しております。この計画が達成するためには、この天童芳賀タウンの1300戸、4000人の宅地造成の成功というのが不可欠ではないかなと感じているところであります。わたくしは芳賀地区が成功しても全然利益はないんですけれども、天童市にとっては莫大な利益になるのではないかなという風に思っています。

 先ほど市長からもこの芳賀の造成事業には100億以上の予算がかかると、狩野議員も「無駄なところは遅くても後でもいいんじゃないか」という話がありました。わたくしは逆であります。この芳賀地区を成功するためには、どんどんしっかり、道路などは早く切っていただいて、そして利便性を向上した上で、この芳賀地区のタウンの住宅造成が成功するように導いていくほうが天童市の利益になるんではないかな、と。道も切らってねところさ、うちは建てません。そして、利便性が良くなったところしかやっぱり住みたくはないと風に思うわけです。今回、大型店の出店が予定されております。大型店の出店は大変魅力で、これでおうちをこちらに住もうという方も大変たくさんいらっしゃるんではないかなと思うわけですけれども、民間の大型店の動向はですね、民間ですから景気がよくなくなれば建てなくなるとかですね、小さくするとか、いろんな景気の動向に左右されるわけです。そのときにですね、大型店なくなったからここさうち建てないんだがはぁ、っていう風になるわけですけれども、しっかりした交通導体があればですね、じゃ山形にいけるからここさ建てるの大丈夫だ、という風な、その流通形態がしっかりして道がしっかりできてるだけで、生活の拠点となる整備、魅力につながるのではないかなと風に思うわけであります。

 そのためにもですね、ぜひ生活導体となるこの道路、芳賀地区につきましては天童山形空港線、これの整備をしていただいて、天童芳賀タウンの住宅販売促進と天童市の人口増、そして税収確保になるためにも、ぜひ成功していただきたいという風に考えますが、天童市長の考えをお聞きしたいと思います。

 また、先ほど市の方の整備する事業につきましては色々お聞きさせていただいたわけですが、今後の芳賀地区に出店予定の店舗など、芳賀タウンがどのような街になるかということを市でも把握してると思いますが、そのような内情が分かりましたら、お知らせできるところがありましたら、お知らせいただければと思います。

<山本信治(やまもと・しんじ)天童市長の答弁>

 松田議員から大変エールをいただいたと思っております。いまご指摘のようなことのなかで、行政として天童市としてやるところはですね、しっかりと進めてまいりたいとこう思います。そのなかで、出店の内容についてはですね、天童に大型電気店がないというような天童市の象徴のようにみなさん言ってるわけでありますけど、おそらくそういう出店はあろうかと思います。ただ、具体的な中身についてはわたくしはまったく承知しておりません。ただ、いろんな地域それぞれの地域の出店を見ますと、ああいうものがあるのか、こういうものがあるのかというようなよく見ますけれども、そういうものが出店してくるんだろうと思います。

 また、先ほど申し上げました、さまざまな面で商業活動が少し変わってくるだろうと思います。そのなかで先ほど指摘ありましたけれども、商店街の影響とか、そういうものも決して否定するものではありません。そのなかで、どのように対応していくかというのはですね、個店の問題、非常に大きいと思いますけれども、そのなかで行政としてどう取り組んでいくのか。ぜひひとつ、その辺のことも含めて、このまちづくりについてはさまざまなかたちで大きな、わたしどもの魅力の増す天童市になる、ものだろうと確信しておりますので、あらためて真剣に取り組んで参りたいと思います。

 と同時に、やはり雇用という部分でもですね、大きな貢献をいただけるのだろうと思っています。また、さまざまなところでですね、出店する企業等が防災協定あるいは食糧の確保の協定とか、いろんな部分でですね天童市にさまざまな便利さ・利益をもたらしてくれるものと思っております。そういうようなことでも頑張ってまいりたいと思っています。

<松田耕一(まつだ・こういち)議員の再質問>

 はい、分かりました。まぁあの、やはり市民の関心が高いこの芳賀地区、芳賀タウンでございますから、やはり失敗に終わったということだけはないようにですね、やはり市もしっかりバックアップをして、やはりつくることがわたくしは将来的には天童市のためになるんだというに確信しておりますので、ぜひしっかりとした対応をしていただければなという風に思っております。

 また、先ほど市長からもありましたが、大型店舗による雇用とかですね、経済の活性化なども期待されるとこであります。また、従来の商店街のことにつきましても先ほどありましたように、しっかりなんとか努力していただきまして、そして一方の賑わいだけがあれば済むわけではありませんので、天童駅前においてもですね、そちららが賑わうようになればこちらは新しい賑わいもつくっていけるという風なことも考えらますので、ぜひそのような形で、市としても全体を把握しながら取り組んでいただければなという風に思っているところであります。

 最後に子育て支援施設についてであります。先日の23日に、天童市ほか2市1町共立衛生組合の臨時議会が天童市役所でありました。その際にですね、東根市のさくらんぼタントクルセンターと遊びセンターけやきホールを見学させていただいてきました。正直申し上げて、わたし最初は、この通告のほう書いたときには、さきほど狩野議員とおなじような考え方があったわけです。やはり、大型遊具が整備されているわくわくランドに併設するべきではないかなという考えがわたくしもあったわけです。

 ただ、タントクルセンターのケヤキホールをみたときですね、「あぁちょっと違うんだな」と。「市長の考えてることはやっぱり違うんだなぁ」と感じてきたところです。わたしくはあとで狩野議員にも「ぜひ見てきたほうがいいよ」と声を掛けたいと思いますが、すばらしいホールですね。わたしも初めてなかのほうを見させていただいたんですが、「これはすばらしいな」と。これをわくわくランドに併設してつくるのはやっぱりムリなんだな、と。市長のおっしゃる意味が分かったところです。

 ま、あの、説明時間がアレですが、けやきホール、絵本の読み聞かせなどを行う大けやきほこら、というのがありまして、子どもたちのシアターなどを見ることができます。五感を刺激する大型遊具などが10種類以上ありまして、1階から3階までのスロープがあって、そこの途中に折り紙などの創作活動ができるスペースもあって、親子一緒に楽しめるという感じで、わたし見学したときには平日の午後だったんですけれども、親子連れやおじいちゃんとおばあちゃんと子どもたちがだいたい30人ぐらい遊んでいました。で、幼児から小学生低学年だと思うんですけれども、だいたい毎日、平日でも300人から400人きているそうです。休日には1000人から2000人、親子連れやおじいちゃんおばあちゃん、そしてみんな一緒に遊べるホールということで大変にぎわっているということであります。

 うらやましいな、と。やはり天童市にも欲しいな、という感想をもったところが正直なところです。まぁあの、市で計画しているこの子育て支援施設でございますが、いま市民の検討委員会で意見を聞いているということでございますが、だいたいどのようなメンバーで検討なさっているのかなという風なところを感じているところです。やはり、子どもたち、これ遊ばせるだけのホールではあってはうまくないな、と。やはりそのあと、子どもたちが遊んでどういうかかわりを持つ子育て支援施設になるのか、その先のことをしっかり考えてほしいなぁと感じたところでありますが、その辺、市長の答弁をお伺いしたいと思います。

<山本信治(やまもと・しんじ)天童市長の答弁>

 いま現在、市民検討委員会、公募も含めまして専門員のかたも含めて、学識者も含めて検討していただいているというところでございます。そのなかで一定のたたき台的ようなものはやはり出さなければならないということでございますので、出していますけれども、今後、検討委員会のなかでですね、これらの施設の概要と言うんでしょうか、こういうものを検討していただけるものと思っております。ただ単に遊びの場だけでなくて、特に若い親御さん、なんかに対してのサポートの仕方、そういうものもですね、含めてできる施設になるんだろうと想像いたしております。そういう世代の方々のご意見なんかもあるわけでありますので、みなさんの意見を集約した中で、限られた財源のなかで、できるだけ天童らしさ、あるいは出せるようなですね、施設にしていきたい。

 また、山形の嶋のほうにも計画しております。また、当然タントクルセンターもあるわけでありますので、やはり、さまざまな地域に行ってですね、交流をする。ですから、天童のお子さん、天童の子どもたちだけが遊ぶというような施設ではなくてですね、やはりいろんな方々が来ていただいて、そして親子の交流、あるいはよその地域のみなさんとの交流、そういうものも想定しながらですね、やっていく。それがそれぞれの持ち味を、あるいは機能を生かした、なおかつさまざまな機能を体験できる、こういうようなことなのだと思っておりますので、その辺も含みましてぜひ天童らしい施設にしていきたいとこう考えております。

<土屋・健康福祉部長の答弁>

 さきほど市長がお話しました市民検討委員会は、幼児教育の専門家であるとかですね、それから学校教育、学校の保護者のかたであるとか、児童福祉施設の保護者のかたであるとか、そういった方を中心としますけれども、公募の委員を3名を含みまして13名で構成をしております。昨日、第2回目の会議をさせていただいているわけですけれども、これから3回目、4回目と言う形で検討させていただきたいという風に考えております。

<松田耕一(まつだ・こういち)議員の再質問>

 わたくしも現在子どもたちに関わる活動をいろいろさせていただいておりますので、現在、ですね、やはり少子化が進んでおりまして、子育てする環境も大変変わっているわけです。核家族化が進んで、じいじゃん・ばあちゃんがいなくて、手助けもなく子育てしている若いお母さんお父さんのためにもぜひ子育てを支援する施設が必要になってきているんではないかと思います。ぜひ、しっかりした構想を持って進んでいただきたいと思います。

 先ほども申し上げたとおり、こういう施設・ハコモノをつくっても、しっかり維持管理運営をそれに対して支援体制こそしっかり取り組んでいかなければならないと考えておりますので、天童にはですね、大変すばらしい学童保育の協会などもありますし、直接毎日子どもたちの日常に子育てをしてる、現在子育て支援をしてるという団体もあるわけです。そういう協会とも連携とかですね、そういうものを深くしていただけるような取り組みをしていただければなと考えているところであります。個々が遊ぶ遊び場だけではなくて、団体で遊んだりですね、異年齢で遊べるような構想もあってもいいのかな、と。子どもたちは広場とカン1つあればカン蹴りして遊べるわけですから、そのような創作できるような遊びの形成も考えていただければなと思っているところです。

 あと先ほどありましたけれども、実際いま、大変人気の噴水広場や屋外遊技場があるわくわくランドがあるわけです。ここもですね、やっぱり、どうしても室内で遊べる場所も必要なんではないかな、と。小さくてもいいので、ちょっと休める空間とかですね、そういうのも必要なんじゃないかなと思うわけです。さきほどオルゴール館ということもありましたけれども、ここはちょっとやはり先ほどの構想のなかの子育て支援施設としては小さすぎるかもしれませんけれども、さきほど先のほかのこうかほーむの申し込みなどもあるという答弁がありましたけれども、天童市の財産として。なんとか市のほうでなんとか申し出ることはできないのかな、と思っているわけです。オルゴール全体の管理も含めてオルゴール館ということでしたので、オルゴールだけでも持つこと、天童市の保有になれば、いろんな活用が生まれるのではないかと考えるところですが、

(関連ページ)
■天童のニュース:芳賀土地区画整理事業
http://www.ikechang.com/news/haga.html
■[2011.08.11] 子育て支援施設、芳賀地区に平成27年秋オープン
http://www.ikechang.com/news/2011/news20110811.html
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