天童市南部で遠藤商事が建設を進めていた大規模植物工場が完成し、現地で開業式典が行われました。初出荷は11月末をめどにしていて、県内のスーパーや飲食店に販売することが計画されています。
石油製品卸小売りなどの遠藤商事(山形市、遠藤靖彦社長)は22日、天童市清池東1丁目に整備した県内最大規模の野菜工場「イーベジ・ファーム」を開業した。葉物類を中心に水耕栽培し、11月末をめどに初出荷する。安定供給、安定価格を強みに県内のスーパーや飲食店を中心に販路を開拓していく。
現地で行われた開業式典には関係者約40人が出席した。神事の後、遠藤社長が「3年ほど前から農業に関わる事業を検討していた。品質面でも価格面でも地域に貢献したい」とあいさつ。山本信治天童市長らが祝辞を述べた。
旧食品工場を改修した野菜工場は鉄骨平屋で広さ約1400平方メートル。クリーンルームに水耕栽培用の棚を6または7段並べ、栽培面積は約2千平方メートルを確保した。光源は発光ダイオード(LED)を用い、フリルレタスの場合1日4300株の生産が可能。
試験栽培を続けながら品種を増やし、地物野菜と対抗しない時期や分野で商品を提供する考え。工場スタッフは車内の再雇用者を中心に6人態勢でスタートし、将来的に12人程度まで拡大する計画だ。
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