アメリカの日本酒愛好団体が2001年から開いているイベント「ジョイ・オブ・サケ」で、出羽桜酒造の「桜花吟醸酒」(おうか・ぎんじょうしゅ)「桜花吟醸酒山田錦」(おうか・ぎんじょうしゅ・やまだにしき)2銘柄が最高位のグランプリ賞に選ばれました。「桜花吟醸酒山田錦」は、2011年(平成23年)にも最優秀賞の「トップゴールド」に選ばれています。出羽桜酒造は、2014年東北清酒品評会でも優等賞に選ばれていて、その質の高さはお墨付きです。
出羽桜「桜花吟醸酒」は、JR天童駅に併設された天童市観光物産協会(天童市物産センター)でお買い求めいただけます。
出羽桜「桜花吟醸酒」は、天童市観光物産協会(天童市物産センター)でお買い求めいただけます
米・ハワイで開催された日本酒審査会「全米日本酒勧評会」で、2014年度金賞受賞酒の中から最も優れた清酒に贈られるグランプリ賞が決まった。4部門中、本県からは大吟醸A(精米歩合40%以下)で和田酒造(河北町)の「しずく採り原酒大吟醸名刀月山丸」、吟醸で出羽桜酒造(天童市)の「桜花吟醸酒」「桜花吟醸酒山田錦」(同率で2銘柄が選出)がそれぞれ頂点に立った。
「しずく採り−」は、しぼりの段階で、もろみを入れた袋をつるす方法を採用。力をかけてしぼらないことから雑味がなく、華やかな香りと上品な味わいが特徴で、名刀月山丸の最上級ランクという。和田酒造のグランプリ受賞は初めてで、担当者は「蔵人一同、大変名誉なことと喜んでいる。身が引き締まる思いもあり、今後も喜ばれるお酒を造りたい」と意気込む。
「桜花吟醸酒」は1980(昭和55)年に発売した看板商品で、フルーティーな香りと端麗でふくよかな味わいに仕上げている。この酒のプレミアムバージョンが「桜花吟醸酒山田錦」で、最高峰の酒米「山田錦」で仕込んでおり、奥深いうまみと後味の良さが特徴。出羽桜酒造では「出羽桜の酒の原点となる銘柄があらためて評価されてうれしい。吟醸酒の魅力がさらに世界に広まってほしい」と喜ぶ。
グランプリに次ぐ準グランプリには、大吟醸Aで東の麓酒造(南陽市)の「大吟醸東の麓」、大吟醸B(精米歩合50%以下)で亀の井酒造(鶴岡市)の「純米大吟醸くどき上手愛山」が輝いた。表彰式は今月6日、東京で行われた。
鑑評会は日本酒愛好団体・国際酒会(本部・ハワイ)が利き酒イベント「ジョイ・オブ・サケ」に合わせて毎年開催し、14回目。14年度は4部門に計369銘柄が出品されており、本県蔵元の21銘柄が金賞を獲得。都道府県別の金賞獲得数は全国トップだった。
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