首都圏からの観光誘客を図るため、天童市は交通費やおみやげ代を助成する新たな事業を平成27年度に実施します。これは国の地域住民生活等緊急支援交付金を活用して行う「てんどう満喫ツアー事業」と名付けられたもので、飛行機やタクシー、レンタカーなどの交通費や、おみやげ購入や果物狩りなどのクーポン券を発行するものです。
これとは別に、山形県では宿泊費の助成事業を計画していることから、首都圏からの旅費、天童温泉での宿泊費、そして観光にかかる経費、すべてに助成がおこなわれる形になります。実施時期はまだ未定ですが、サッカーJ1・モンテディオ山形のホームゲームで応援に駆けつけるサポーターに活用してもらうことも念頭にあるようです。
合わせて行われる「てんどう満喫情報発信事業」では、市内18の公共施設などに無料WiFiスポットを整備し、スマホやタブレット端末の利用促進を図るとともに、観光に関する情報発信の強化を図ります。
天童市は観光誘客の拡大に向け、同市を訪れる旅行者の交通費やお土産代を助成する「てんどう満喫ツアー事業」を展開する。県の宿泊券助成事業との相乗効果を狙うほか、サッカーJ1・モンテディオ山形のホーム戦で訪れるアウェーサポーターによる活用も見込んでいる。情報発信面では公衆無線LANサービスWiFi(ワイファイ)の無料スポットを市内18カ所に設置する。
国による地域住民生活等緊急支援交付金を活用。満喫ツアーは、高速バスと航空機の利用者が対象で、1人当たり4千円を上限に交通費の2分の1を助成。市内を訪れた際の移動をサポートするため、タクシー・レンタカーの代金も5千円を上限に補助する。さらに、お土産購入や果物狩りなど体験プランの利用に対しては、2千円を上限としたクーポンを発行する。
県が宿泊費を援助する助成事業を計画しているのと合わせ、移動、宿泊、観光をトータルで助成する。交通費助成などは、旅行代理店やインターネット販売による取り扱いを想定し、準備を進めている。
情報発信の強化として、市役所、JRの各駅、市美術館、西沼田遺跡公園など公共、観光施設の18カ所に無料のWiFiスポットを整備。スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末による情報入手の環境を整える。さらに、市内の飲食店、小売店を網羅したエリア案内情報を会員制交流サイト(SNS)を介して提供する。
事業費は満喫ツアーが2255万円、情報発信が2665万円。
市は「これまで着地型観光商品の開発に力を入れてきたが、その魅力を確実に旅行者に伝えることが大切」とし、旅行雑誌やパンフレットへの掲載にも予算を充てる。
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