6月14日(日)に開催される信長公祭で、天童観光女士会がかねてから試作を続けてきた「織田めし」がいよいよお披露目されます。
「天童でどうして織田信長?」と思われるかもしれませんが、織田信長の子孫による天童織田藩があったことから、織田信長にゆかりのある神社仏閣が天童の街なかにいくつかあります。そのうちの1つ、天童の春の風物詩「人間将棋」が行われる舞鶴山の西側には、織田信長を祀った建勲神社(たけいさおじんじゃ)があります。
イベント当日は、午前9時から三宝寺(さんぽうじ)で織田信長公434回忌法要が行われたあと、午前11時からは建勲神社(たけいさおじんじゃ)にて信長公神事が執り行われ、午後0時30分から妙法寺にて「織田めし」が提供されます。
「織田めし」を食べるためには、6月13日までに天童市観光物産協会(TEL 023-653-1680)へ申込が必要です。ご予約をぜひお忘れなく。
戦国武将・織田信長とゆかりが深い天童市で、市内の女性グループが信長の好物と伝えられる食材を取り入れたレシピづくりを進めている。「織田めし」と銘打ったメニューを飲食店や旅館に働き掛けて商品化し、街の活性化を目指す。14日の信長を悼む「信長公祭」でお披露目する。
用意した6品は全て信長や天童織田藩に関わりの深い品々。メーンメニューは特性湯漬け(お茶漬け)で、桶狭間の戦いを前に信長が食べて勝利を呼び込んだとされる。濃い味を好んだといわれている、かつお節とみそで味付けした。
信長が日本で最初にワインを飲んだという伝説にあやかり、らっきょのワイン漬けを添える。天童織田藩が栽培を奨励した紅花の若菜の天ぷらなども加えた。
企画したのは市内の女性有志らでつくる「天童観光女士会」。女性の視点から天童の観光を盛り上げようとことし3月に結成した。旅行会社の担当者から「天童でしか食べられないランチはないのか」と相談されたのを機に、「織田めし」の試作を続けてきた。
メンバーの我妻宗淳さん(56)は「信長ファンは多いはずなので、織田めしをきっかけに織田藩と天童の関わりに興味を持ってほしい」と話す。
14日の信長公祭では、会場の建勲(たけいさお)神社周辺で、信長が広げた楽市楽座にちなんだ「女士のミニ楽市楽座」も開く。信長の好物だったタマネギが入った「信長さまのたまねぎパン」、ミニ将棋駒で作った特製ピアスやネックレスなどを販売する。
信長の次男、信雄を藩祖とする織田家が幕末に天童周辺を治め、天童織田藩が誕生した。現在も、織田家ゆかりの神社仏閣が多数存在する。
織田めしのお披露目は午後0時半から妙法寺で。参加費500円で一般参加を13日まで受け付ける。連絡先は天童市観光物産協会023(653)1680。
戦国時代の英傑・織田信長にちなんだ「信長公祭」が14日、天童市の三宝寺、建勲神社、妙法寺で行われる。法要のほか、天童観光女士会が考案した「織田めし」の提供、楽市楽座などが繰り広げられる。
信長の次男・信雄(のぶかつ)を藩祖とする天童織田藩。その菩提(ぼだい)寺・三宝寺には信長をはじめ織田家歴代藩主の位牌(いはい)が納められており、当日は午前9時から434回忌の法要を行う。その後、信長を祭神とする建勲神社で神事や二胡(にこ)演奏、オリジナル小物などをそろえた楽市楽座を開催。近くの妙法寺では、天童織田藩ゆかりの茶席、織田めしの提供、記念講演を企画している。織田めしは、湯漬け飯、みそ、ワイン、コンペイトーなど信長にちなんだ食材を使っている。
茶席と織田めしの参加費は500円。事前の申し込みは13日までだが、当日空きがあれば参加可能。問い合わせは天童市観光物産協会023(653)1680。
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