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6月20日と21日に開催された「第4回日本一さくらんぼ祭り」で、イベントの1つとしてサクランボの収穫体験ツアーが天童市内の園地で開催されました。これは、人手不足を解消を目的として、県外から労働力を確保するための方策を探ろうと県が企画したものです。
「日本一さくらんぼ祭り」に合わせ、祭り参加者にサクランボ生産者の作業を体験してもらう「小さな恋人 収穫体験ツアー」が21日、天童市内の園地で行われた。県内だけでなく県外からも人手を確保する可能性を探るため、県が企画。参加者は収穫のほか、詰め方も体験した。
県内から13人、宮城県から6人の計19人が参加した。ツアーは祭り会場に行く前に行われ、参加者は初めに収穫方法について説明を受け、県産主力品種「佐藤錦」を手摘みした。籠いっぱいに入った実をパックに詰める作業も体験。実の大きさをそろえ、着色も点検しながら丁寧に箱詰めした。労働力不足に関する新聞記事を見て、仙台市から参加した60代女性は「サクランボの作業を手伝いたいという人は周りに多い。仙台方面ならば週末などに人手を確保できるのではないか」と話した。
短期間に多くの人出を必要とするサクランボの作業は、近年、生産者の高齢化に加え、雇用環境の改善などで別の業種に人が流れるなどし、労働力不足となっている。県は今回の参加者へのアンケートを基に、県外からの労働力確保に向けた方策をさらに検討する。
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