今季限りで広島東洋カープを退団することが決まった栗原健太(くりはら・けんた)選手が、東北楽天ゴールデンイーグルスに入団する可能性が出てきました。
楽天が今季限りで広島を退団した栗原健太内野手(33)の入団テストを検討していることが30日、明らかになった。岡山県倉敷市内で11月2日から18日まで行われる秋季キャンプの期間内に実施される可能性が高い。
栗原は06年から4年連続で20本塁打以上をマークするなど、かつては主砲として広島を支えたが、14年オフに自身3度目となる右肘の手術を受けるなど、近年は故障に苦しんできた。ここ2年は1軍出場がなく、オフに出場機会を求めて球団に自由契約を申し出て了承され、今月9日に退団が発表された。復活への思いは強く、現在も広島市内でハードなトレーニングを続けており、右肘の状態も良好だ。
近年、楽天は銀次、藤田ら主力に左打者が多く、中軸を担える右打者は外国人選手に頼っ ている。今季はペーニャ、サンチェスが1年を通して打撃が低迷し、チームも2年連続で最下位に終わった。右の強打者として実績十分の栗原は、コンディションさえ整えば戦力となる可能性はある。入団テストが実現すれば、チーム編成の全権を握る星野仙一球団副会長も倉敷まで足を運ぶ予定だ。
栗原は山形県出身で、東北の宮城県仙台市に本拠を置く楽天は、数年前に獲得に向けて本格的に調査したこともある。かつての強打者にユニホームを着るチャンスが与えられる可能性はある。
◆栗原健太(くりはら・けんた)1982年(昭57)1月8日生まれ、山形県出身の33歳。日大山形では2年夏に甲子園出場。99年ドラフト3位で広島入団。強打の一塁手として11年ベストナイン、08、09、11年ゴールデングラブ受賞。09年WBC日本代表。1メートル83、97キロ。右投げ右打ち。
楽天が広島から自由契約になった栗原健太内野手(33)の獲得調査を行っていることが30日、明らかになった。12球団合同トライアウトが終わる11月11日以降、岡山・倉敷市内での秋季キャンプでテストを行うなどして状態をチェックする予定だ。
球団関係者は「彼は東北(山形・天童市)の出身だし、右打ちの強打者ということでチームのニーズにマッチしている。ただ、ここ数年は試合出場も少ないし、戦力になるのか判断が難しい」と説明した。
栗原は2006年から4年連続20本塁打をマークするも、12、14年に右肘の手術を受けた影響でここ2年間は1軍出場なし。今季はウエスタン・リーグでも30試合で打率・132(38打数5安打)、1本塁打、2打点と低迷していた。
現在、栗原は広島県内で自主トレを継続中。9日付の公式ブログでは「僕のバッティングの感覚は、若い選手には負けないと思えるほど、以前の感覚をまたこの手につかめるほどになりましたし、やっと痛みの怖さに身体が変に反応してしまうこともなくなってきました」と再起を誓っていた。
栗原 健太(くりはら・けんた):1982(昭和57)年1月8日生まれ、33歳。山形県出身。日大山形高から2000年ドラフト3位で広島入団。06年にレギュラーに定着し、11年にはベストナインとゴールデングラブ賞に選出された。勝負強い打撃でチームを引っ張ってきたが、ここ2年間は右肘の故障に苦しみ1軍出場機会なし。09年第2回WBC日本代表。1メートル83、97キロ。右投げ右打ち。既婚。
前の日へ... | 今月の見出しへ... | 次の日へ... |