1月4日に全国へ初出荷された超促成栽培のサクランボが、天童市役所に展示されています。1月5日の初競りでは、過去最高の1箱20万円の値がつきました。
山形の卸売市場で競り落とされたさくらんぼですが東京の大田市場や地元の天童の市場の初競りにもかけられ最高値がつきました。
このさくらんぼは日本一早く市場に出そうと、きのうこの時間にお伝えした天童市内の農家が栽培した高級品種の「佐藤錦」です。
初競りに出すため夏の間、専用の冷蔵施設で保管したあと、秋以降ハウスに移し温度を調節して栽培されきのうは実の大きさや色づきを確認しながら、桐の箱などに1つ1つ詰めていました。
JA全農山形によりますと、東京の大田市場と地元天童市の市場では桐の箱に入った500グラム入りの佐藤錦がいずれも1箱20万円で競り落とされました、これは去年を5万円上回って、これまでの最も高い値になったということです。
ちなみに1箱には68粒入っているということで、1粒あたりで計算してみますと2941円となります。
高値がついた理由についてJA全農山形は、「出荷されたさくらんぼの品質がよかったことなどが要因ではないか」と話しています。
天童市荒谷のサクランボ農園で、真冬に食べ頃を迎えるように促成栽培された高級品種「佐藤錦」の収穫作業が始まった。5日には初競りにかけられ、JA全農山形によると、東京・大田市場ではキリ箱入りの佐藤錦(500グラム)が20万円で落札された。
収穫作業を進めている花輪和雄さん(66)の農園では、佐藤錦の木約240本を昨年6月から大型冷蔵庫に入れ、同10月中旬にビニールハウスへ移すなどして、受粉期や実の成長度合いを調整している。
花輪さんは「今季は日照時間などに恵まれたこともあり、鮮やかな色合いに仕上がった」と話している。
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