天童商工会議所と天童市商店街連合会の主催による「天童まちづくりシンポジウム」が、天童温泉「天童ホテル」で開催されました。これは、商店街を活性化させるための知恵を集めようとと行われたもので、関係者およそ30人が参加しました。
商店街の活性化策としては、「軽トラ市」や「織ら田の天童 楽市楽座」などのイベントが行われています。その時は非常ににぎやかですが、イベントが終わってしまうと、またいつもの商店街に戻ってしまっています。「軽トラ市」は全国的に広がってきていますが、どの地域でも、イベント後の客入りにはなかなかつながっていないようです。
このような意見交換の場を持ち、みんなで課題を共有することで、解決の糸口が見いだせるかもしれません。
衰退する商店街を活性化させようと「天童まちづくりシンポジウム」が26日、天童市の天童ホテルで開かれた。地元商店主ら約30人が6グループに分かれ意見を交わし、一過性になりがちな集客イベントの問題点を掘り下げながら、100を超える課題や振興策などを挙げ、今後の企画に生かしていくことにした。
事例発表では北本町商店街による「軽トラ市」を紹介。出店者の売り上げも好調で多くの人が集まる一方、その後の商店街への誘客にはつながっていないことや、3年目を迎え、市の補助金が終了するなどの課題が出された。
これをたたき台にした意見交換では、商店街の課題として▽後継者不足▽店側のマイナス思考▽入りづらい店舗▽PRの弱さ―などを指摘。活性化策では▽子どもによる店舗での仕事体験▽3世代によるリレー将棋対局▽山と温泉を生かしたウオーキング▽各商店街による名物鍋の提供―など多彩なアイデアが出された。
事例発表で出席した神奈川県商業流通課副主幹の鈴木博明さんは「イベントに参加した人が2度目の来店をした場合は、ワイン1本をサービスする飲食店もある。店側がどれだけ客に食らいつくのかが問題で、イベントはそのきっかけでしかない」と指摘していた。
シンポジウムは天童商工会議所、市商店街連合会が開催。この日の意見を集約し、今後のイベントに生かしていく。
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