天童市と天童警察署は、不審者事案や虐待等を未然に察知するために、市内7つの新聞販売店と郵便局に協力を要請しました。これは「地域の安全安心を確保するための取り組み要請」で、市内をまわっている際にちょっとした異変に気が付いたら、すぐさま情報提供をしてもらう、というものです。
天童市と天童警察署は19日、市内の7新聞販売店と天童郵便局に対し、業務で気付いた異変について、積極的な情報提供を求める「地域の安全安心を確保するための取り組み要請」を行った。新聞店には早朝、郵便局には日中の見守り役を期待している。
新聞や郵便物がたまっている民間、徘徊(はいかい)する高齢者、虐待が疑われる泣き声、道路の陥没、不審者…。大型ショッピングセンターの進出や交流人口の拡大、高齢化により、事件や災害につながる異変や危険個所が増え、警察や行政だけでは察知しきれない。市内を駆け回る新聞、郵便の配達員の力を借りることにした。
同署で行われた要請式には、天童郵便局の乙坂覚局長、山形新聞天童北部専売所の高橋勝義所長らが出席。那須和明署長が趣旨を説明し、山本信治市長は「まちがにぎやかになった半面、犯罪事案が増えている。皆さんの機動力を安全安心に生かしてほしい」と呼び掛けた。乙坂局長と高橋所長は「市内を365日くまなく走っており、取り組みに貢献したい」と述べた。
要請に合わせ、配達員を対象にした安全運転訓練がスタート。同日夕、天童自動車学校で、県警白バイ隊員が指導に当たった。
天童署は夜間の見守り態勢を強化するため、タクシー業界への要請も検討している。
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