世界一の日本酒「チャンピオン・サケ」に2度選ばれた世界で唯一の酒造会社・出羽桜酒造の仲野益美(なかの ますみ)社長が、山形商店振興会議の例会で「吟醸を世界の言葉に」と題して講演しました。
山形商店振興会議(松倉公一代表幹事)の例会が20日、山形市の山形グランドホテルで開かれ、県酒造組合会長で出羽桜酒造(天童市)社長の仲野益美氏が地元で受け入れられることを最重要視した経営方針や山形の酒を世界に売り込むための戦略などを解説した。
「吟醸を世界の言葉に」と題して講演した。仲野氏は経営ポリシーの一つとして地元・山形で存在感がある酒を造ることを重視しているとした上で「最も厳しい目を持つ地元で評価されなければ長く続かない。山形で受け入れられた酒は、どこでも通用すると自信を持っている」と強調した。海外展開については「海外の顧客は蔵元の風土、環境、文化などに興味を持っている。日本、山形の文化を代表する気持ちで売り込んでいく」と説明した。
地域ブランドを保護する地理的表示(GI)制度で早ければ年内にも清酒分野で「山形」が指定される見通しになったことに関しては「特産品として輸出の増加が期待され、海外の人に山形の素晴らしさを知ってもらう契機になる。その一助を担えれば」と語った。
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