ふるさと納税で全国トップクラスの山形県天童市が、天童温泉ほほえみの宿滝の湯で「平成29年度天童市ふるさと納税に係る結団式」を開催しました。
市や取扱事業所など合わせて70人ほどが参加するなか、ポータルサイト「ふるさとチョイス」を運営する株式会社トラストバンクの須永珠代(すなが たまよ)代表取締役の来賓挨拶に続き、長崎県平戸市からトラストバンクに派遣されている黒瀬啓介(くろせ けいすけ)氏が「ふるさと納税を活用したブランド力の向上と制度終了を見据えた持続可能な取組について」と題して基調講演を行いました。
その後、天童市の新たな取り組みとして、事業者間の果物の品質をそろえるために「目ぞろえ会」を開催したり、お互いの問題・課題を解決するために定期的に事業所同士で会合を開催したりすることが説明され、最後は「クレームゼロを目指すには」というテーマで、ワークショップが開催されました。
[NHK]天童 ふるさと納税結団式
[TUY]寄付金額全国上位の天童市で ふるさと納税の勉強会
[SAY]「ふるさと納税」結団式 “神対応”で天童ファン獲得へ
[YTS]天童市が結団式 “ふるさと納税”勢い維持を
[日本経済新聞]ふるさと納税の返礼品 天童市、上限を320点に 17年度
[山形新聞]ふるさと納税で特産品を全国に 天童市が結団式
今夜最初のニュースです。自治体に寄付をすると税金が軽減される「ふるさと納税」、その集まった金額が全国で3番目に多くなった天童市で、来年度分の受け付け開始を前に、自治体関係者や農家などが結団式に参加し、ふるさと納税の現状や課題について学びました。
天童市で開かれたふるさと納税の結団式には、およそ70人が参加しました。ふるさと納税は、自治体に寄付をすると、納めた金額に応じて税金が軽減される制度で、お礼の品の果物や牛肉などが高く評価された天童市は、昨年度、集まった金額が、宮崎県都城市と静岡県焼津市に次いで全国で3番目に多くなりました。
式では、天童市の山本信治市長があいさつしました。
続いて講演した、人気が高い自治体の1つ、長崎県平戸市の黒瀬啓介さんは、お礼の品として商品券やパソコンなどを使うケースについて触れ、「寄付額を競うのではなく、まちづくりをどうするのかを真剣に考えてほしい」と訴えました。
天童市では来年度分の受け付けが来月1日に始まる予定で、参加した人たちは、制度の現状とともに課題について学んでいました。
来年度に向けて、さらなる飛躍を目指します。ふるさと納税の寄付金額で常に全国上位となっている天童市で、きょう、来年度に向けたふるさと納税制度の勉強会が開かれました。
全国どの市町村にも寄付ができるということで始まったふるさと納税、とても便利な反面、ここにきて課題も見えてきているんです。
きょうは、天童市内のふるさと納税に関係する事業者や市の関係者など、およそ50人が参加し、新年度に向けた結団式と制度の勉強会が開かれました。
ふるさと納税制度は、2008年に始まりました。昨年度の天童市への寄付金額は、およそ32億2700万円。県内では2位の米沢市におよそ13億円と、大幅な差をつけてのトップ。全国でも3位という人気ぶりです。今年度もおよそ30億円に達すると見込まれています。
ふるさと納税の寄附金を、天童市は子育て支援施設の運営、将棋駒職人の育成事業、子ども向けの将棋教室を開くなどの費用として活用しています。寄付金は、地域振興の重要な財源となっています。
地域を潤すという非常にいい面がある一方、各自治体で豪華な返礼品を競い合うような動きも出てきてしまっているんです。豪華な品欲しさに寄付先を決めるのでは、地域を応援するというふるさと納税の本来の趣旨から外れてしまいます。自治体間の返礼品競争が起きている中、きょうの勉強会では、天童市の返礼品はフルーツや将棋駒など、地域の活力につながるものに一層力を入れることを確認していました。
来年度のふるさと納税の受付は、来月1日から始まります。
ふるさと納税の受付額で全国上位にランクされる天童市が、新年度に向けて結団式を行いました。寄附してくれた人への丁寧な対応を心がけ、新たな天童ファンの獲得を狙います。
結団式は、新年度分のふるさと納税の受付開始を前に、天童市と返礼品を提供する事業所が参加して開かれました。ふるさと納税は、自分のふるさとや応援したい自治体に寄付をする制度で、今年度の寄付額は全国でおよそ2600億円にのぼると予想されています。天童市への寄付額は30億円程度となる見込みで、達成した場合、3年連続で全国トップ10入りの可能性が出てきます。
結団式では、新たな天童ファンの獲得に向け、寄付してくれた人に丁寧な対応を徹底することが確認されました。このため、新年度から、県内の自治体では初めて、返礼品を提供する事業者間で農産物の目ぞろえ会を行い、品質の統一を図るほか、配送や保管方法についても意見交換します。
また、天童の特産品であることを明確にするため、掲載する品数にも上限を設けるとしています。天童市では、新年度分の受付を来月1日から開始します。
天童市は、新年度のふるさと納税受付開始を前に、関係者が集まって結団式を開きました。
天童市のふるさと納税は、2016年度の寄付金額がおよそ30億円と予想し、2015年度の32億円からは減少するものの、全国の自治体でトップ10に入ることを見込んでいます。この勢いを維持しようと、結団式では、天童市の新年度の取り組みが明らかになりました。
返礼品は320アイテムに上限を設けることで、天童市のブランド力強化につなげるほか、事業所同士で目ぞろえ会を開くことで、返礼品の質の維持・向上を目指すとしています。
自治体の一部が高額な返礼品を用意して人気を集めるなど、ふるさと納税制度を疑問視する声もありますが、天童市は正しく活用して、地域活性化につなげながら、新年度も全国トップ10入りを狙う考えです。
山形県天童市は2017年度のふるさと納税の返礼品について、従来並みの320点を上限とする。15年度に全国3位となる32億円の寄付を集めた天童市では、還元額を除く14億円が市の貴重な財源となっている。これ以上の拡大を追わず、まちづくりの安定財源確保に重点を置く。返礼品の内容も従来通り、さくらんぼなど地元の代表的な特産品に絞る考えだ。
市の方針は17日開かれた「ふるさと納税に係る結団式」で説明された。ふるさと納税を巡っては、一部の自治体がパソコンなど高額品を返礼品としたり1000点以上を掲載したりしており、本来の趣旨を逸脱する動きが目立ち始めている。
天童市は返礼品の数を増やさないほか、返礼品のさくらんぼの品質のばらつきを抑えるため目利きによる「目揃(ぞろ)え会」を実施する。食の安全確保のため事業者に製造物責任(PL)保険の加入を義務付けたり、寄付者との交流会を開いたりする方針だ。
市によると、16年度の寄付額は15年度と同等の30億円程度だが、全国の順位は10位以内に入れるかどうかとみている。今後も寄付額30億円、財源10億〜12億円を安定的に確保したい考えだ。
ふるさと納税のポータルサイト運営のトラストバンク(東京・渋谷)の須永珠代社長によると、ふるさと納税は1788自治体すべてに広がっており、16年度は前年度比1.6〜1.7倍の2600億円規模に拡大しそう。返礼品の数は全国で11万点に及ぶという。
2017年度分のふるさと納税の受け付け開始に合わせ、天童市は17日、同市の滝の湯で結団式を行った。「原点回帰」をテーマに掲げ、品質の統一化や天童ブランドの確立に努めることでファン拡大を目指そうと誓い合った。
提供業者ら約80人が出席。山本信治市長は制度本来の趣旨とは離れ、金券や家電製品の返礼品で寄付額を増やしている自治体をけん制し「優れた特産品を届けよう。大事なのは地場産業の振興、天童ブランドに乗せて思いを全国に伝えることだ」とあいさつした。
サイト「ふるさとチョイス」を運営しているトラストバンクの須永珠代社長は掲載基準を設け▽換金性が高い▽還元率が高い―といった商品を除外していると説明。その上で「市場の健全性を保てばまだまだ発展する。地に足の着いた天童の取り組みを支援していく」とエールを送った。
市担当者は16年度の寄付額現在26億円弱で、最終的には32億円の前年度並みになるとの見通しを報告。17年度は新たに目ぞろえ会や目利き人の登用などで品質の統一化を図るほか、特産品の乱立防止のため返礼品目に320の上限を設け、寄付者とのコミュニケーションを図るため都内でカフェを開催するなどの計画を示した。3月1日から17年度の受け付けを始める。
[NHK]天童 ふるさと納税結団式
[TUY]寄付金額全国上位の天童市で ふるさと納税の勉強会
[SAY]「ふるさと納税」結団式 “神対応”で天童ファン獲得へ
[YTS]天童市が結団式 “ふるさと納税”勢い維持を
[日本経済新聞]ふるさと納税の返礼品 天童市、上限を320点に 17年度
[山形新聞]ふるさと納税で特産品を全国に 天童市が結団式
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