天童市の平成30年度当初予算が市議会に内示されました。市制施行60周年を迎えることから、関連事業として5000万円を計上したほか、モンテディオ山形の新スタジアム建設のための基金に3億円を積み増しする予定です。
天童市は19日、2018年度当初予算案を市議会に内示した。一般会計の総額は17年度当初比1.4%減の239億6千万円。2年連続の減額編成だが、小学校の空調施設設備など5億576万円が3月補正で前倒し予算化されており、実質的には0.7%の増となる。
道路新設や芳賀タウン整備の大型事業が一段落した一方、待機児童解消に向け保育施設整備に手厚く配分し、子育てや教育分野に力点を置いた。サッカーJ2・モンテディオ山形の新スタジアム構想を巡り、昨年度創設した基金に3億円を新たに積み立て、市制施行60周年事業に4008万円を計上した。
歳入のうち、市税は景気回復傾向や新市街地開発伴う増収を見込み2.3%増の81億9118万円。ふるさと納税の寄付は返礼割合引き下げの影響で5億円減の20億円と見込んだ。市債は前年度に続き11億1880万円に抑え、基礎的財政収支(プライマリーバランス)は約11億円の黒字にした。
歳出は、人件費などの義務的経費が3.5%増の101億4833万円。投資的経費は24億4852万円で、うち認定こども園や放課後児童クラブ整備などの民生費は9.3%増の89億9128万円、土木費は17.7%減の22億6127万円とした。収入に対する借金返済額の割合を示す実質公債費比率は5.7%で1.4ポイント上がり、一般財源に占める義務的経費の割合を示す経常収支比率は90.4%で2.7ポイント硬直化した。
主な事業は▽放課後児童クラブ整備(2億4238万円)▽将棋4千人対局イベント(2200万円)▽新工業団地整備(19億9511万円)▽防災行政無線等整備(6113万円)▽公民館改築(2538万円)。
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