将棋を活用したまちづくりを進めている天童商工会議所が、コマノミクスの次の手として「66将棋(ろくろくしょうぎ)」のiOSアプリの提供を始めました。コマノミクスは、駒の生産日本一の天童を「将棋の聖地」にするために天童商工会議所が2018年から取り組んでいる事業で、日本商工会議所が中小企業庁の補助を受けて行っている「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト(正式名称:小規模事業者地域力活用新事業全国展開支援事業)」を活用しています。
「66将棋」アプリの提供は当初から計画にありましたが、開発コストの関係から実現に至っていませんでした。そんななか、コマノミクスのコーディネーターである松田道雄(まつだ みちお)尚絅学院大学教授の声掛けで、京都でiOS用アプリの開発を手掛ける「STUDIO SHIN」(スタジオシン)が無償で協力してくださることになり、実現しました。
こちら縦横6マスの盤面を使って行う「66将棋」です。その楽しさに気軽に触れてもらおうと、天童市の商工会議所がスマートフォンなどで「66将棋」が楽しめるアプリの提供を始めました。
「66将棋」とは、初心者でも気軽に楽しめる新しい将棋として、2年前に天童市が考案したものです。縦横6マスで、通常より駒の数が少ないのが特徴です。天童商工会議所は「66将棋」を幅広い年代に楽しんでもらおうと将棋アプリの開発に着手し、京都のクリエイター「STUDIO SHIN」(スタジオシン)さんに協力を依頼。既存のアプリ「将棋盤」に「66将棋」が楽しめる機能を新たに搭載しました。
アプリは対人専用で、通信技術「Bluetooth(ブルートゥース)」を利用して、およそ10メートル離れた場所でも対局を楽しむことができます。
商工会議所は、今後、オンラインで「66将棋」を楽しめるように、アプリをバージョンアップしていきたいとしています。
将棋のまち天童市で生まれた「66将棋」が、自宅にいながらスマートフォンのアプリで楽しめるようになりました。
縦横6マスの、合わせて36マスの盤上で対局する「66将棋」は、スピーディーに決着がつき、初心者でも気軽に楽しめると人気となっています。スマホ版の「66将棋」は、自宅にいながら対局を楽しんでもらおうと天童商工会議所が企画し、京都のゲーム会社「STUDIO SHIN」が開発した対人専用の将棋アプリ「将棋盤」のなかに新しく導入されました。
きのうから無料でアップデートできるようになっていて、無線で通信できる「Bluetooth(ブルートゥース)」機能を使い、家庭内で密接を避けながら対局することができます。初心者にもわかりやすいよう、駒をタップすると、次に動かせる場所が色で表示されるようになっています。
このスマホ版「66将棋」は、今後、オンラインを使って離れた場所からも対局ができるようになる予定だということです。
天童商工会議所が考案した「66将棋」のアプリが完成し19日、同所で披露された。京都市のアプリ製作会社が協力し、既に配信する自前のアプリ「将棋盤」に66モードを搭載して実現。スマートフォンなどに内蔵された近距離無線通信「ブルートゥース」を使って社会的距離を保ちながら、初心者も楽しめる。
66将棋は6×6の計36マスの盤を使い、短時間で手軽に対局できるのが特徴。同商議所が2018年に考案した際、アプリ開発も計画したが、費用を含めて県内事業者でのめどが立たなかった。
そこで発案者の松田道雄尚絅学院大教授が京都市のアプリ製作会社「STUDIO SHIN」を紹介。将棋を題材に天童市で展開される地域活性化事業「コマノミクス」に同社が賛同し、無償で請け負った。米アップルの「iOS」向けアプリ「将棋盤」を改良。1カ月ほどで66モードを完成させ、18日から配信した。
アプリは対人専用で、対局の「手合い」で66将棋を選ぶと専用の盤面に変わり、駒の配置から始まる。駒の動かし方のサポートがあり、背景は人間将棋やサクランボなどを選ぶことができる。同社の開発者は「歩以外を自由に配置できる面白いルールを生かせるようにした。今後もバージョンアップでサポートしたい」と語り、天童商議所の大内久幸総務係長は「世界でできるようにして、最後は天童で現実の将棋に触れてもらえるようにしたい」と次の展開を描いた。
ダウンロードなどの問い合わせは天童商工会議所023(654)3511。
前の日へ... | 今月の見出しへ... | 次の日へ... |