日本一の生産量を誇る洋ナシ「ラ・フランス」を冠した「天童ラ・フランスマラソン大会」の中止が、6月24日に行われた実行委員会で決定しました。例年であれば6月1日から参加者受付をスタートしてきましたが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて受付開始を延期していました。
天童ラ・フランスマラソン大会 公式Webサイトより
晩秋の天童市を駆ける「天童ラ・フランスマラソン」の本年度大会の中止が24日、実行委員会で決定された。実行委は新型コロナウイルス感染症からランナーやスタッフ、応援する地域住民らを守ることが難しいと判断した。
毎年恒例の市民マラソン大会として、前回は全国から過去最多の約7500人がエントリーした。本年度は申し込みを同日まで行わず、大会事務局が感染状況をみてきた。24日に市民文化会館で開かれた実行委で、事務局が今後の感染状況の不透明さや、防止策を講じた安全確保が難しいことを挙げ、「ガイドラインなどで定める要件に従うと、懸念を拭い去ることができない。ソーシャルディスタンスを確保した場合も大会の体をなすかが疑問にあった」と開催見送りの議案を説明した。
協議後、会長の山本信治市長は「天童やラ・フランスをPRする絶好の機会を失い大変残念だが、来年の大会が充実するよう皆さんと準備していきたい」と語った。事務局は今後、マラソン・駅伝解説者で同大会アドバイザーの金哲彦さんらと相談しながら、動画などを通じて次回大会を盛り上げるための年にするとしている。
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