天童市出身のプロ野球選手・阪神タイガースの中野拓夢(なかの たくむ)内野手が、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた日本代表に初選出されました。
野球日本代表の栗山英樹監督は4日、東京都内で記者会見し、11月に行う強化試合のメンバー28選手を発表し、ヤクルトの村上宗隆内野手やロッテの佐々木朗希投手、阪神の中野拓夢内野手(日大山形高出)らが選ばれた。来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、11月5日に日本ハム、6日に巨人と東京ドームで、9、10日に札幌ドームでオーストラリア代表と対戦する。
栗山監督は「野球界は過渡期に来ている。11月に勝ち切る一番いいチームを頭に入れて選んだつもり」と話し、若手中心で構成した。佐々木朗希に加え、佐藤輝明外野手、近本光司外野手、湯浅京己投手の阪神勢やDeNAの牧秀悟内野手、巨人のルーキー大勢投手、中日の高橋宏斗投手、オリックスの宮城大弥投手ら15人が年齢制限のないトップチーム初選出となった。昨年12月に就任した栗山監督はトップチームでは初采配となる。コーチ陣は白井一幸ヘッドコーチら4人に、新たに村田善則バッテリーコーチが加わった。
日本代表の栗山監督は就任当初から「過渡期」、「世代交代」と口にしていた。初めてトップチームの指揮を執る11月の強化試合に向けたメンバーには、メッセージが色濃く出た。
初選出が15人。特に投手陣はクライマックスシリーズ(CS)に出場し、日本シリーズに進出する可能性のあるチームの主力は招集が難しく、フレッシュな構成になった。来年3月のWBCに向け、実力を測る場にもなり「僕を(WBCで)外すわけないですよね、というピッチングをしてくれる」と競争を促した。
野手は大黒柱の村上(ヤクルト)を含め、大谷(エンゼルス)ら米大リーグ組を除けばWBCを見据えた。重視するのがスピードで、周東(ソフトバンク)や近本(阪神)ら俊足をそろえ「足を使えるのは日本野球の特長。そこはベースとして押さえながら、よりパワーで対抗できるようにと考えていく」と語った。野手には複数ポジションを守らせ、バントなどの小技も重視する。「来年3月につなげていきたい」と意気込んだ。
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