1983年(昭和58年)の建設から30年が経過した天童市立図書館は、これまでの検討で、新築せずに施設を改修・高付加価値化して引き続き活用していく計画です。令和5年4月20日には東北芸術工科大学と包括的連携協定を締結し、リノベーションで実績のある馬場正尊(ばば まさたか)教授のもと、目指すべき新しい図書館の計画を取りまとめていく予定です。
天童市立図書館運営協議会(佐藤昭生会長)の本年度第1回会合が6日、同館で開かれ、同館リノベーションの基本計画策定に向けた活動内容が示された。
基本計画はリノベーションの方向性を示すもので、年度内の策定を目指している。同市は4月に東北育芸術工科大(山形市)と連携協定を結び、計画策定に向けて支援を受けることを確認した。
5、6月に幅広い年代層の市民約50人からヒアリングを行い、図書館の現状や課題について意見を寄せてもらった。馬場正尊芸工大教授を座長とする懇話会は、会議や視察研修を通し、機能や整備内容について具体的な検討を進める。市民を交えたデザイン会議(仮称)も計画しており、8月下旬と11月下旬に討論会、1月中旬に基本計画案の報告会を開催する。
この日の会合では2022年度の事業報告も行われた。利用者数は5万3372人(前年度比6.2%増)で、新型コロナウイルス禍前の水準に戻りつつあることが示された。
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