<第14回天童夏まつり(2004年)>
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以下は勝手な感想です。
温泉街のとおりには街頭にスピーカーが備え付けられていましたが、「わくわくランド」前のとおりにはスピーカーがなく、山車(だし)に載せられたスピーカーで音楽を鳴らしていました。山車から近い踊り手たちは問題ありませんでしたが、大きな集団の後ろのほうに並んだ人たちには良く聞こえず、調子を合わせて踊るのがかなり難しかったようです。写真を撮るためにあちこち移動したことでわたしも実感しましたが、山車から50〜60メートルぐらい離れてしまうとかなり音が小さくなり、80メートルも離れるとほとんど聞き取れない状況でした。
音楽が良く聞こえず、楽しく踊れなかった方もいらしたのではないかと思います。また、沿道でパレードを眺めている観光客にも、不満が残ったのではないかと思います。人数で考えれば、1つの山車について踊り手150名ぐらいが限界なのではないでしょうか。来年以降もおなじ設備で開催するのであれば、「集団をもっと細かく分ける」「山車の数を増やす」といったことを検討する必要があると思います。
「踊りの祭典(ストリート)」では、各団体が時間と場所をずらして踊りを披露しました。しかし、舞台となる「ステージ」が4つあるのに対して、各団体が踊りを披露するのは2回しか機会がありませんでした。すべての団体の踊りを見るためには、踊りを披露している最中に観光客が自らあっちへ行ったりこっちへ行ったりしなければなりませんでした。
日が落ちてから開催された「踊りの祭典(ステージ)」であれば、すべての団体の踊りを順番に見ることができました。しかし、まるっきり「花笠おどりパレード」と開催時間が重なっているため、花笠おどりを見たい人はやっぱり「踊りの祭典」を見ることができません。
「疲れるから勘弁して欲しい」という声が踊り手から出ないのであれば、ストリートでの踊りの機会を4回に増やし、4つのステージすべてで踊りを披露してもらったほうが良いのではないかと思います。
「『わくわくランド』を使わなければならない」という趣旨は分かるのですが、周りに駐車場がないというのがイベントを開催する際にどうしてもネックになります。今回は「わくわくランド」となりのスーパーマーケット「マックスバリュー」駐車場が大混雑となり、衝突事故も起きていたようです。
マーチングパレードでは小さい子どもたちが出演していましたが、終わったあとは現地解散になっていたようです。そのため、子どもを迎えに行く父母の方々のあいだでは「通行規制になっているのに、どうやって『わくわくランド』まで迎えに行ったらいいの?」「駐車場になってる市役所まで、子どもと一緒に何十分も歩いて帰ってこなければならないの?」という問題があったようです。
パレードのスタート地点までは送迎バスで子どもたちを送っているはずですので、終わったあとは現地解散にせず、市役所駐車場まで再度送っていただいて、そこで父兄にバトンタッチとしたほうが良いのではないかと思いました。
せっかくのコンテスト表彰式も、賞状を受け取る人が見当たらなくて賞状を渡せないというシーンがいくつもありました。これはかなりカッコ悪いです。観客がほとんどいないというのも問題ですね。表彰式の直前までは、パイオニア・レッドウィングスからのバレーボールのプレゼントというイベントがあるために多くの人たちがいたのですから、来年からはこの順番を逆にして、観客がいるうちに表彰式をやったほうがいいと思います。
これは以前の「平成鍋合戦」でも指摘していた問題で、事務局に提案したところ2001年(平成13年)の「第6回平成鍋合戦」から改善されたという経緯があります。
天童市の予算書を見てみると、実は「人間将棋」(天童桜まつり)よりも多くのお金が「天童夏まつり」にかけられているということが分かりました。
予算項目 | 予算額(H16) | 予算額(H15) | 予算額(H14) |
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一般会計予算総額 | 187億6800万円 | 188億8700万円 | 185億6000万円 |
天童桜まつり事業負担金 | 1155万円 | 1155万円 | 1155万円 |
山形花笠まつり負担金 | 66万円 | 66万円 | 66万円 |
天童夏まつり山車製作負担金 | 31万5000円 | 31万5000円 | 31万5000円 |
天童夏まつり事業負担金 | 680万円 | 680万円 | 680万円 |
天童踊りの祭典開催事業負担金 (H14に限り「わくわくランド市民サマーフェスティバル事業負担金」) |
700万円 | 950万円 | 950万円 |
「天童夏まつり」は天童市、天童市観光物産協会、天童商工会議所、天童温泉協同組合による実行委員会形式で運営されています。しかし「踊りの祭典」については、天童市が単独で予算化し、運営を民間企業に委託しています。平成16年度についてはそれまでよりも減額されているものの、金額だけでみれば、既存の夏まつりと同じ規模のイベントを天童市が独自に開催しているように見えてしまいます。
イベントそのものは大成功だったように思うのですが、個人的にはどうもしっくりこない部分ではあります。
またまたお金の話になるのですが、「将棋みこしパレード」にも毎年300万円ぐらいのお金がかかっているようです。本神輿であれば、修理にかなりのお金がかかりそうな気がします。しかし「将棋みこしパレード」の場合、多くは創作みこしなので「そんなに毎年毎年お金がかかるのかなぁ?」と疑問に思ってしまいます。しかも、出てくるおみこしは毎年同じようにも見えますし…。
300万円を今年の参加団体の数「16」で割ると、1団体あたりおよそ18万円。「花笠おどりパレード」の参加賞がタオル1本ですから、これに比べると、参加賞の費用としてはかなり高額なように思います。
表現が適切ではないかもしれませんが、花笠でも踊りでもおみこしでも、基本的には「おまつりが好きだから」参加しているのだと思います。ですので、もしこの300万円をあてにして毎年おみこしを創っているとすれば、それはちょっと違うんじゃないかという気がします。一体どういう使われ方をされているのか、個人的にはとても興味のあるところです。
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